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「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

残念ながら退化している製品

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昨年、扇風機が壊れたため購入した。昨年も扇風機の需要が多く品薄状態であった。
そんな品薄状態ですぐ購入できる限られた商品の中から選択しなければならなかった。
ただ、扇風機の機能、そして長い歴史の中で構築されたノウハウを考えると、基本的には何を購入してもハズレは無いだろうと考えていた。
そこで、綺麗な白で覆われた一流メーカ製を購入することにしたのである。

扇風機と言えば、風を送って涼しくしてくれることが第一の重大な任務である。そこは、立派に任務を果たしてくれている。3段階の強さを選択できる。

タイマーもセットできる。
首を降って風向きが自動で動くし、向きの固定もできる。そして高さ調整だってできる。
向きの上下も手動で変えることが可能である。

ここで、2点違和感を感じたのだ。
1点目は30年前の扇風機でもあったし、買い替え前の扇風機にもあった機能が搭載されていないことである。それは、
首振り角度の調整ができないのである。
30年前の扇風機でさえ3種類の角度調整が備わっていた。
新しい扇風機は首降り角度が1パターンしかないため、首を振りすぎて無駄に風を送る場合がある。

2点目は風向きを上にしたい場合である。
何故か、正面を向いていないと上向きに変えられないのである。首を右か左向きになっている状態では上向きに変えられない。
今までの扇風機はそんなことはなかった。首が右に向いていようが左に向いていようが首を上下に変えることができていた。
これにより手動での角度調整の場合に、使っていてイライラ感が生じることになった。

上記2点から推測することは、首の機構を簡略化した製品であるということである。
そしてメーカーのサイトで調べてみたが、この製品は主力製品となっている。

作り手からすると機構部分を簡素化することで、製造コストは下がるし、壊れにくくなる。
ユーザーにも利点があるように思えてしまう。
しかし、それにより「使っていて気持ち良い感覚」が損なわれてしまっては意味がない。

言いたいことは、
機能を絞ることは良いことであるが、操作性まで損なわせることはない。
上記2点目ではあきらかに操作性が損なわれている。使いにくく感じているからである。
機能が減った分、使っていて気持ち良い感覚を研ぎ澄ませないと利用者から支持されない。そうでないと退化した製品となる。
毎年新製品を出している一流メーカがこれでは残念だ。今まで構築されたノウハウがなぜ活かされないと感じてしまう。

ただ、機能を絞る(簡素化)ということは良い効果が生じるケースがある。
それはApple製品の得意とするところだろう。
特にiPadが支持されているのは、
機能を最大限まで絞りシンプルに誰もがマニュアルなしでも使えるようにしたことだろう。
そして機能を絞った反面、「使っていて気持ち良い感覚」を生みだしたのである。

機能を絞ったり簡素化するということは、そういうことだと思う。

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