オルタナティブ・ブログ > 『スマートIT』術 >

「使いやすく」「ハマる」技術とは! それは・・・

独断的、2011年のIT業界を考察(Apple、Android、SNS、モバイルクラウド、、やはり・・・)

»

2011年のIT業界を考察するにあたり、まずは2010年を独断的に総括してみる。

今年2010年は、
Apple社がさらに飛躍した年であった。
それもかなり精力的に革新的な新製品を投入してきた。
特にiPadはタブレットデバイスといった新市場を作り上げた。今年の年末、他社が新市場を奪おうと競ってタブレットデバイスを投入してきたがなかなかiPadと競うことすらさせてもらえていない。例えば、米国で今年2010年の年末商戦では、Android搭載タブレットデバイスが4~5割引で売られたり、玩具専門店のToysRusで子供のおもちゃ扱いで売られたりしていたようである。
また、iPhone4は白色ボディーの発売が年内に実現できていないにもかかわらず、今年10月までに世界で1400万台売れているというから絶好調である。
そして、驚きの薄さ!で多くの人に欲しい!と思わせたMacBookAirの新型投入。
わくわくさせる要素を上手く取り入れ、私たちを楽しませてくれている。
・参考エントリー:iOS4.2.1ついにリリース☆早速アップデートしてみた。iPadの使い心地は?!
(2010/11/23)

次に、Googleの無料OSを採用したスマートフォンであるAndroidフォンが登場してきた。
スマートフォン市場ではBlackBerry等が先行していたが、タッチデバイスを採用してスマートフォン市場を一気に盛り上げたAppleのiPhone。そこに無料のOSであるGoogleのAndroidが登場したこともあり、各メーカーが競ってAndroidフォンを市場に投入してきている。
Androidはバージョンが上がるにつれて使い勝手も良くなっている。
そこで、AppleのiOS対Amdroidといった図式になってきた。
それはApple一社製品のiPhone対その他多製品のAndroidフォンでは、販売数は当然Androidフォンの方が多くなるだろう。そこには通信品質の問題等どの通信キャリアからでる端末であるかも影響してくるであろう。
・参考エントリー:「Google」逆襲となるか!
(2010/12/13)
・参考エントリー:アンドロイド・マーケット(Android Market)はこれで安泰か?!
(2010/11/25)

そして、上記2社の活躍によりモバイルクラウドが普及してきた。
データはクラウド上にあるため、そのデータをどこでも取得できるモバイル端末、特に使い勝手の良いスマートフォンからのアクセスが増えてきた。
ビジネスシーンで使用する場合は、安全にモバイルでアクセスする必要がある。
そこで2010年は、スムーズに導入ができ最高レベルのセキュリティーを実現している株式会社いいじゃんネット(オルタナティブブロガー坂本さん
の会社)のCACHATTOが注目を浴びた。来年以降も飛躍する製品であろう。

USTREAMに関しても取り上げなければならないだろう。
今年の初めはソフトバンクのUSTREAMへの出資から始まり、坂本龍一のコンサートで中継されたり、12月の宇多田ヒカルのコンサートではユニーク視聴者数が34万5000人(最大同時接続数は10万人を超えた)にも達した。これらは生中継でしかも無料で視聴することができた。放送局を通さないで一般人が放送できるUSTREAM、画期的ではないだろうか。

来年2011年は、
Appleのさらなる革命が進むのか。
さらにGoogleのOS革命が飛躍するのか。
SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)の勢力図がどう変わるのか。

まさに現在、ソーシャル・ネットワークといったITの新しい時代に入っている。
DeNAとGREE両社の利益率はなんと約50%。(DeNAの前期決算は携帯向けゲーム関連の売上高だけで288億円。グリーの前期売上高も352億円。)
すくなくても2011年はスマートフォンでのソーシャルゲームが主流になってくるはずである。
Twitter、mixi、Facebook、GREE、モバゲー等々、切磋琢磨しているが、今まで以上に急成長を遂げるソーシャルベンチャーが登場してくるだろう。
ソーシャル・ネットワーク(ソーシャルゲームも含めて)は、みんなで協力する互助を楽しむ。また、グルーポン(GROUPON) での共同購入思考。それらの習慣によりみんなで参加してお互いを助け合う寄付型消費が今以上に流行ってきそうである。
・参考エントリー:「モバゲー」がサムスン電子と戦略的提携!DeNAの世界展開を発表。
(2010/12/16)
・参考エントリー:Facebookいよいよ日本で普及が始まったようだ。鎖国文化のある日本、SNSもガラパゴス化するのか?!
(2010/11/18)
・参考エントリー:『mixi』の新機能取消し騒動から見える日本文化に則したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは.
(2010/12/7)

2010年はiPadの出現により消費者は「機能」も重要だが「使っていて気持ち良い感覚」も重要だということに気づいた。
その証拠に、そのことを商品として実現しているAppleの販売が伸びた。
2011年はさらに「使っていて気持ち良い感覚」を求められる年であろう。
発想次第で機能として実現できることは当たり前になってきている。そして、その機能を「簡単に」そして「シンプルに」操作したいことが求められる時代になってきたのである。
これこそまさに私が提唱している『スマートIT』術である。

2011年は『スマートIT』術を武器にビジネスで社会貢献することにより皆様のお役に立てると願っている。

Comment(0)