「合唱チームビルディング」は企業の力を強くする
私が以前、合唱指導のアシスタントとして修行させていただいた指揮者のY先生の口癖があります。
「プロでもしょせん一人では大きな事は出来ない。志を一緒にする仲間が集まれば不可能なことでも可能になる」。
という言葉です。
私は、今まで合唱もやったことのない初心者の方々が、先生の指導によって素晴らしい声でハーモニーする様を見てきました。
自分でも、その素晴らしさを少しでも多くの方々にお伝えしようと合唱団の運営や指導を行ってきました。
そして、ある日、ひょんなことからある社長さんと社長さんたちとお話する機会をいただいたとき、最近は社員さんがそれぞれの殻に閉じこもってしまって、チームで何かする事が難しくなっていると言います。
技術部門や営業部門といった専門の垣根を越えて気持ちを一つにできる方法がないか悩んでいるのです。
それは、意外にも、売り上げやシェア何%などといった数字よりも大事に考えておられるように感じます。
組織のあり方をどう良いものに変えていくか。
それが、一流の経営者としてのテーマのように思えます。
そのため、研修でチームビルディングを試みたりするのですが、なかなか効果がないと言います。
それに、わざわざ土日を使って社外でレクリエーションや社内旅行を企画しても参加者が集まらない。
また、就業時間中に社内で行ったとしても、競争になってしまったり、「ワーク慣れ」している要領の良い人だけが得をする、と言ったように、結局はチームの力を上げることにならない、などの悩みが生じます。
「合唱をすれば一回で気心が通じ合えるようになるのになあ」「会社で合唱をすればいいのに」と思っていたのです。
それを実行に移したのが「合唱チームビルディング」です。
合唱チームビルディングとは、アカペラ合唱を用いて、チームの力を強くするチームビルディングの方法です。
2013年6月に、NHKの「サキどり↑」にも紹介・出演させていただきました。
リンク→NHK番組「サキどり」で「合唱チームビルディング」をご紹介いただきました
なぜ企業で合唱が良いのでしょうか?
・短時間で行える
・新入社員さんでも、すぐに溶けこめる
・自分の頭で考えるようになる
・仕事の上下関係や部門の垣根を越えフラットになる
・他人の声を聞かないとハーモニーができないため、必然的に人の声に耳を澄ますようになる
・仲間の仕事とは別の面を見ることができる
・すぐに成果が見える
・競争がない
・経費がかからない
・安全
・天候関係無し
・誰でもできる(特殊な技術がいらない)
・合唱といってもピアノなどの楽器が不要
・オフィスでできる
・発声できるようになりプレゼンにも生かされる
終わった後、参加した全員が感情や声を出し切って「気持ちよかった!」と清々しい空気感になっています。
「職場の雰囲気が変わる」のです。
そして、今まで私が行った職場では、雰囲気が良くなることでチーム力が上がるのと同時に、ほとんどの会社の業績が良くなられています。