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「ルパン三世」峰不二子の声は70代 声の老化を防ぐには

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声も老化します。

電話での声がしわがれ声だと「あら、かなりご年配の方かしら?」と思ってしまうことがあります。

つやがあり、よく響く豊かな声を持っていたとしても、年齢を重ねると、声がやせ細ったり、震えたり、ガサガサで通らない声になってしまいます。

滑舌も悪く、抑揚のない一本調子の声になり、感情表現に乏しくなってしまうのもそのせいです。
ご年配の方が、無表情の声でしゃべっているのを聞くと「怒っていらっしゃるのかな?」と思うことがあります。
本当に怒っている場合もあると思いますが、それは結構誤解していることも多く、声が出せず表現できていないだけなのです。

私は、幼児の頃、祖父や祖母が少し怖かったことがあります。
年齢を重ねれば、優しさを理解できるようになりましたが、あの無表情で怒ったような声と話し方が怖かったのです。

最近、電話で話して「70〜80代かな」と思い、初めてお会いした方が40代ということで驚いたことがあります。
この方は、家にこもり、一人で創作活動をしていることが多く、人とあまりお話されない仕事をなさっています。使っていないと、声や呼吸はたちどころに老化するのです。
声が老化することで、良くない印象を与えてしまうと損をするのではないかと感じました。

声帯を閉じる筋肉が老化して、ぴったりと閉じなくなってしまい、空気がもれて、声がしわがれます。
横隔膜という呼吸をつかさどる筋肉が衰えるため、息が流れなくなり、声が震えたり、響かずやせ細った平坦な声になってしまいます。特に、横隔膜は使っていないとすぐに弱くなってしまい、息が続かなくなります。
また、声帯を柔軟に調節する筋肉が老化するので、声を思い通りに調節が出来ず、一本調子になってしまうのです。

しかし、声帯もトレーニングし続けることで若々しさを保ち続けることができます。

最近知ったのですが、「ルパン三世」の峰不二子の声を担当している増山 江威子さん(1936年〜)は現在78歳。さすがに数年前のテレビスペシャルでは多少の衰えは聞き取れましたが、それでも70代。日々のトレーニングとお仕事の緊張感ではないかと思いますが、お見事としか言いようがありません。
クラシックの声楽家などは、いつまでたっても声が素晴らしいのは、日頃からトレーニングを行っているからです。

特に、電話の声は、ビジュアルが見えないので、声が重要な判断材料になります。声が老けると、仕事でもプライベートでも損をします。
日々トレーニングを気にされることをおすすめします。

*8/21,am8:00追記:現在の声は沢城みゆきさんに受け継がれています。

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