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ライフワークとしての音楽を考えていきます

何をやっても続かない そんな人の継続のコツとは

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心機一転、何か始めても、続かない・・・。

誰もが持っている悩みではないでしょうか?
継続したくても、「続かない理由」を見つけて、どこかでやめてしまうのです。

例えば、「仕事が忙しくなったから」。「家庭の事情で」。「引っ越したから」。
理由はいくらでも見つけることができます。

4月15日日本経済新聞「文化」に、創立90年、日本最古のアマチュア楽団、諏訪交響楽団の記事が書かれていました。筆者であるチェロパートの伊藤さんは74歳で楽団デビュー47年になるそうです。アマチュア楽団は仕事を持ちながらの活動になります。伊藤さんもエプソン社員として忙しい合間をぬって楽団でチェロを弾いていました。どうしてそこまで継続できたのでしょうか?
しかし、さすがに海外出張も多くなってきて辞めようと思ったときがあったとか。

    ・・・・・(以下引用)・・・・・

そんなとき「練習に出られなくてもいいから続けようよ」と励ましてくれたのが、理事長を長く努めた武井さんと、とうじチェロ奏者だった岩佐時雄さんだ。二人ともエプソンの先輩で、仕事の事情を理解してくれていた。わざわざ私のために休日に練習の時間を設けてもくれた。一人で弾いていてもうまくならない合奏する必要があるのだ。

     ・・・・・(以上引用)・・・・・

アマチュアとはいえ、レパートリーはベートーヴェンやチャイコフスキーの交響曲などの大曲ばかり。プロでも大変な曲ですから、練習しなければ弾けるわけがありません。
そういうときの仲間に支えられての練習は、どんな本番よりも貴重な経験であったのではないでしょうか。

私も、アマチュア合唱団を指導していると、続かなくなってしまう団員さんをたくさん見てきました。

印象に残っている団員さんがいます。

最初にいらしたとき「私”うつ”なんです。今はだいぶ良くなっています。医師から『合唱をやってみたら体調が改善するかも』とすすめられてきました。病気のために何をやっても続かないです。」とおっしゃいます。
だいぶ良くなっているとはいえ、やはり練習を休みがちです。演奏会に間に合わない状態でした。演奏会に出られないのは自分だけ疎外感を覚え、継続できない原因になります。ぜひ皆と同じ舞台に立って達成感を覚えてもらいたいと思いました。そこで、なんとかキャッチアップするために、練習日以外で彼女が体調の良い日にパート何人かと練習をつけることにしたのです。パートのメンバーの協力と、彼女も練習に出てきてくれたおかげで、キャッチアップはうまくいき、無事演奏会にも出られた、ということがありました。

アマチュアは、他に事情が生じてしまうと、継続できなくなって、結局は辞めてしまうということが多いのです。
ただ、プロと違うのは、「仲間がいること」。
同じ立場の仲間が理解してくれて、支えてくれるのは、何よりも素晴らしいことだと思います。ただ、支えられるほうも、甘えてばかりではいけません。もし、自分が逆の立場にたったら、後輩にお返ししていくことが大事だと思います。

何かを始めても継続できない場合、仲間と一緒に続けていくことが一つのコツではないかと思っています。


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