良い楽器の条件とは
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昨日2013年12月6日日本経済新聞「あすへの話題」にバイオリニストの千住真理子さんがストラディバリウスを購入したときの様子が書かれていました。
その何億という高額な値段がことさら強調されることが多いストラディバリウスですが、演奏家にとっては値段以上の価値を感じ購入を決意するものです。
・・・・・以下引用・・・・・
ご承知の通り大変高額な楽器、実際に試奏するまで「そんな高額な買い物はしてくない」とその気はなかった。目前に現れこの腕の中で奏でた瞬間、生涯でただ一度の運命的な恋に落ちた。「音」に惚れ「もう何も要らない」と天を仰いだ。この音色と共に一生音楽を奏でることができるなら如何なる物も要りません、と誓い、だから神様お願い、と祈り願い、相棒となった。
・・・・・以上引用・・・・・
「値段が高価なものは良い楽器なんですか?」とよく質問を受けます。
良い楽器は、やはり、それなりのお値段がします。
演奏者にとっての良い楽器とは、自分のイメージする極限の音を表現できるかどうか。
そして、もっと良い楽器になると、人のイメージをさらに上回る音を出してくる。
それを使いこなすためにはどうするか。そこから楽器との深い対話が始まる。
それが良い楽器ではないかと思っています。
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