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言葉の力

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「大地の子」「沈まぬ太陽」などの作品を残し、多くの日本人に勇気を与えてきた作家の作家の山崎豊子さんが9月29日になくなられました。  

山崎さんは、記者から作家に転身した方です。 作品は、取材に取材を重ねた末に書かれたものばかり。 記者時代は、井上靖さんの部下であり、炎のような情熱と、井上さんの冷静なまなざしを受け継いでおられると思いました。  

山崎さんの作品は、数多くの映画化やドラマ化がされています。  

お亡くなりになって、主演俳優 映画化もされた「沈まぬ太陽」で主演した渡辺謙さんは、「(山崎さんと)一度でもご一緒できたことを誇りに思う。次もやってね!という有難い言葉をかけてもらったこと忘れません」と言っています。  

また、「白い巨塔」の主演を演じた唐沢利明さんは、山崎さんに「あなた、いい度胸をしてるわね」と声を掛けてもらい、「この強烈な一言を掛けて頂いたからこそ、大役を演じ切ることができた。今の自分があるのも、山崎先生のお蔭」とおっしゃっています。  

言葉の力とは素晴らしいと思います。

尊敬する方、ご縁ある方からいただけた言葉。 その言葉が、どんなに月日を経ようと心に刻みこまれ、生きる糧になってくれることがあります。  

そんな言葉一つで、人に力をあたえてくださる山崎さんは、小説同様素晴らしい方だったのですね。  

ご冥福をお祈りいたします。

 

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