あなたは横隔膜が使えているか? 横隔膜ビブラートをかけるためのトレーニングと横隔膜ビブラートの簡単なかけ方
どんなボイストレーニングを積んでも、横隔膜を使えていなければなかなか良い声にはなりません。
横隔膜を使って声を出そうとするのは、最初のうちは意識をしないとなかなか出来てこないものです。
かなり練習を積んだ人でも、使っているつもりで、ついつい忘れていたりすることがよくあります。そして、横隔膜は休みたがるものです。発声しているときは眠っている横隔膜を起こしてあげるようにしてください。
なんだか声が調子が出ないなと思っているときは、ノドが原因ではなく横隔膜が休憩していることが多いのです。
一番困るのは、横隔膜を使えているつもりで、実は使えていないという状態です。
そのため、音楽的な表現とは別に、「横隔膜ビブラート」をかけると、使えているかどうかが自分で確認できます。訓練を積んでいる方でも、横隔膜が使えているかどうか、ビブラートでチェックしています。
横隔膜ビブラートをかけたいと思っても、また、横隔膜が使えているかどうかチェックしようと思っても、ビブラートがなかなかかけられない、という場合があります。
横隔膜は呼吸でしか鍛えることができず、ある程度、呼吸による「横隔膜トレーニング」で基礎体力ができてくると、しっかりとビブラートがかけられるようになっていきます。横隔膜ビブラートがかけられない方は、このブログでもご紹介していますが、まずは呼吸による下記「横隔膜トレーニング」を続けてみてください。
1、横隔膜トレーーニング・ブレス→詳細はこちら
口をとじて口をふくらましながら、口の隙間から細く息をはいていくトレーニング。一回のトレーニングで10セット
2、横隔膜トレーニング。ボイス→詳細はこちら
口をとじて口ふくらませ、口の隙間から細く息をはきながら発声するトレーニング。一回のトレーニングで10セット
3、ドギーブレス2
通常の「ドギーブレス」は、犬が暑い日に呼吸しているようなイメージのトレーニングです。お腹に手をあてると横隔膜をつかって呼吸しているのが確認できます。
(「ドギーブレス」→リンク)
「ドギーブレス2」は、「ドギーブレス」のように息をはいたり吸ったりを継続するのではなく、息をはくだけのトレーニングです。
「はっはっはっはっ」と2秒間で4回はいて、3秒目で「はっ!」ととめる。4秒目で息をすう。「はっはっはっはっ(1、2秒)はっ!(3秒)息すう(4秒)」
この呼吸トレーニングを一度で10セット。
「横隔膜トレーニング」を毎日3ヶ月以上やってもなかなか出来ない方は、きっかけをつかむことも必要です。
そのためのヒントは以下です。
・ヒント1、「手ビブラート」トレーニング
「横隔膜トレーニング・ボイス」をしながら、グーににぎった両手を肋骨下のお腹にあてて、ぐいぐいとリズミカルに押す。「ふうぅうぅうぅうぅ~~」と、必ずビブラートがかかります。このとき、口のふくらみがしぼまないように注意。
・ヒント2、「手ビブラート」トレーニング2
グーににぎった両手を肋骨下のお腹にあてて口をあけながら「はあ~」または「ほお~」と発声し、ぐいぐいとリズミカルに押します。「はあぁあぁあぁ~」と必ずビブラートがかかります。(壁に背中をつけ、誰か他の方に両手グーでリズミカルに押してもらうのもok)
ヒント:このとき声が力みかえっていてノドや舌に余分な力が入っていると上手くかかりません。最初は、ふくろうの鳴き声を真似したような「ホ~」という声質から開始するとよいでしょう。
・ヒント3、両手を肋骨下のお腹にあてて、「お~ほっほっほっほっ!」と女王さま笑いをする。横隔膜のあるあたりが笑いにあわせて動いているのを確認する。その動きや息の流れを覚えたら、そのまま同じように「ほ」にほんの少しだけアクセントをつけながら、「ほ~っほ~っほ~っ」と最初はブツ切りになってもよいので長さをのばしていく。そして「ほおぉおぉおぉおぉ~」というように少しずつつなげていく。息の流れが必要なので、しっかりと息をすうこと。
・ヒント4、どのトレーニングも、肩やノド周辺が力んでいないかチェックしてください。
ビブラートは、最初ぎごちなくても、かけているうちに上手になってくるものです。
またかけていないと、横隔膜もすぐ使えなくなってきます。
基本の「横隔膜トレーニング」と「横隔膜ビブラート」を行ってくださるとよいでしょう。
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