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ライフワークとしての学びを考えます。

「あなたには無理」と足を引っ張られても自分のリミッターをはずすには

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「私ってどうせ00な人だから」
「こんなことできるわけない」
 
と、できない理由をならべて自己限定してしまう方をよく見かけます。そして、私自身もその傾向にあります
 
なぜ自己限定してしまうのか。
 
2012年8月18日日本経済新聞「私のひきだし」に作家の黒木亮さんの記事が掲載されており、深く共感しました。
 
黒木さんは大学時代、瀬古利彦さんと箱根駅伝に出場。ご自分の限界を感じていましたが、瀬古さんに刺激を受けて、力の限りの猛練習し、北海道新記録を出しています。
 
「人間の力は自分が限界だと思っている10倍くらいはある」ということを学んだと言います。

     ・・・・・(以下引用)・・・・・
 
何かを目指すと、往々にして「あなたは無理」といわれたり、場合によっては足を引っ張られたりするものです。そういう雑音は一切無視し、いつも「The sky is the limit.(自分の可能性は無限)」と、自分に言い聞かせています。
小説でも新人賞はすべて一次選考落ちでした。けれども「自分の力なんてこんなもんだ」とは考えませんでした。原稿の持ち込みを続け、読んでくれた一人の編集者の言葉を頼りに、仕事のかたわら一年間かけて別の作品を書き、43歳で作家デビューを果たしました。

 
     ・・・・・(以上引用)・・・・・

 
限界を決めると心は安心します。
しかし、リミッターをはずそうとすると、そこには不安や恐怖がやってきます。
そして、恐怖を無理に抑えよう、意地になって周囲の雑音に打ち勝とうとすると、それは一層倍増する。チャレンジを邪魔している人はだれもいない。足を引っ張っているのは自分自身です。
 
何か物事が順調にいっているときというのは、自然に何かに導かれているような気がすることがあります。良いことが起こっているとき、結果が出ているとき、それは単なる偶然ではなく、振り返ると一つの流れの中にあったのだと感じます。
 
黒木さんの記事から、長距離走との出会い、瀬古さんとの出会い、限界を超えたもう一人の自分との出会い、そして、編集者との出会い・・・すべてが何かに導かれていたように見えます。
 
その導きに気がつくと、自分の心が深く納得し、無条件に自分を信じることができる。信じることで雑音も自然に消えていき、無限の可能性が広がっていくのだと感じています。

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