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ライフワークとしての学びを考えます。

「お母さん」と言って死にゆく若者たち

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「この道」。
 
北原白秋の詩で山田耕筰作曲の日本歌曲です。
 
この歌の中で
「お母さまと馬車で行ったよ」という歌詞があります。
 
「"お母様と馬車で"というこの歌詞の中には、やさしい、美しいお母さん、なつかしいお母さんの匂いを表現しています。お母さんが好きだった気持ち。それを感じて歌ってほしい」
と合唱の稽古で指揮者の先生がおっしゃっていました。
 
 
大戦中、兵隊さんが戦争で死ぬとき何と言って死んだのか。
「天皇陛下万歳」ではありませんでした。
 
「お母さん!」
 
そう言いながら死んだそうです。
 
どんなに強がっていてもお母さんだったのですね。
 
しかし、今で言う大学生くらいの年齢の男子です。
現代より大人びていたとはいえ、まだまだ子供だったのではないでしょうか。
 
お母さんより先に死んでしまう人生。死ぬ直前には、残されるお母さんのことを思ったに違いありません。
 
ストレス社会で、不景気で、自殺者も増えている現代ですが、戦争だけは絶対にあってはならないと思います。

では、自分だったら最後は何というだろうか。

言いたいことは生きているときに言えば良いのです。病気もせずに、もしそのときが来たら、特に何も言わないで、美味しいご飯を食べて、静かに晴れやかな日を迎えたいと願っています。

平和であってほしいですね。

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