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Salesforce.comの年次イベントDreamforceは大きく拡大中 #DF12

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 今週は、日本よりはかなり涼しい米国サンフランシスコに来ている。Salesforce.comの年次イベント「Dreamforce」に久しぶりに参加するためだ。今回は、10回目という節目の年となっている。

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 これまでは、プレスとして取材に来ていたけれど、今回の主たる目的はパートナー企業の人間として、Salesforce.comと今後どのようにビジネスを進めていけばうまくことが運ぶのか、そのためのヒントを得ることと人脈を作ることが目的。あ、CEOマーク・ベニオフ氏のキーノートセッションなどは、取材して記事にはする予定ももちろんあるけれど。

 Dreamforceに参加したのは、3年ぶりくらいだろうか。当時でも、年を経るごとにどんどん拡大しているなぁ、とは思っていた。今回は、久しぶりに来てみて、当時よりもかなり拡大している様子に本当に驚いた。再来週に同じ会場で行われる、JavaOneと一緒になったOracle OpenWorldに、かなり規模的には迫りつつある感じ。モスコーンコンベンションセンターのノース、サウスの会場を隔てているハワードストリートは通行止めになり、「Dreamforce Plaza」と名付けられ、ランチなどの会場に。そこには2つの大きなステージが設けられ、開催期間中はずっとバンドの生演奏が行われているような状況だ。

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 モスコーンコンベンションセンターだけでなく、ヒルトンホテル、マリオットホテルなど、周辺の大きなホテルにも会場を設置し、ハンズオンやインダストリー別などさまざまなセッションが行われている。圧巻なのは、キーノート会場の広さ。まだオープンされていないので、実際にどこまで使うのかは定かではないが、モスコーンサウスのホールA、B、C3つを合わせて使うようだ。これ、Oracle OpenWorldでラリー・エリソン氏などがキーノートセッションを行うモスコーンノースのホールよりもかなり大きい。面積では2倍くらいはあるのではないだろうか。

 会場規模だけでなく、参加人数も確実に増えているようだ。参加登録者数は、なんと9万人を突破しているとか。実際、レジストレーションのカウンターは人でごった返している。明日の本格的なイベントスタートを前にしてこの人の多さなら、ベニオフ氏のキーノートでは本当にあの広い会場がいっぱいになるのではと思ったりするところ。

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 この写真は、今日行われていたAppExchangeパートナーキーノートの会場の様子。なんと、満席で立ち見状態。AppExchangeは、パートナー企業が提供するSalesforceのアプリケーションのマーケットプレースで、このセッションではパートナーとのエコシステムがないと成り立たないと言っていた。実際に、登録されているアプリケーションも、そしてそれがインストールされる数も、ここ最近は急激に伸びていることも紹介されていた。

 日本ではまだまだ認知度は高くないかもしれないが、ここにもアプリケーション開発を生業とするのならば、ビジネスチャンスが確実にありそうだ。とはいえ、どうしても単価は小さいものを積み上げていくことになるので、体力のない中で継続的にどのようにビジネスを拡大していくのかは課題。ただ、Salesforceが提供するAppExchangeの仕組みは日々進化していくようなので、うまいこと活用できればなんとかなるのかなぁとも思ったり。このあたりの取り組みについても、明日以降のキーノートセッションの中などで新たな発表があるようだ。

 Salesforceは、相変わらず顧客事例のアピールを重視しているようだ。会場はもちろん、周辺にも採用企業のイメージバナーがあちらこちらに見られる。その中でも、トヨタはとくに目立っているかも。その他にもシスコ、音楽のほうのヤマハ、航空会社のVirgin Americaなど有名どころの企業のバナーがたくさん掲げられていた。

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