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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

ビジネスは、数学、ファクト、ロジックだけで考える

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 先週金曜日、デジタルコーストさん主催の勉強会に参加。講師は、今話題のライフネット生命社長の出口治明氏だ。

 講演タイトルは「リーダー、経営、組織とはなにか」というもの。人が生きること、働くこととは何か、から入る。高度経済成長期といまのビジネス環境の違い、その中でどのように生き、仕事をしていくのか。そして、ライフネット生命で、出口氏がいままさに実践していること。自分たちがこれからビジネスを進めていくためのヒントが、たくさんある講演だった。リーダーとは何か、経営とは、組織とはについて、改めて考えさせられた1時間あまり。講演の内容は、「驚くような新しいこと」を伝えているわけではない。ある意味、当たり前のことと感じる。ただその当たり前のことを、きちんと例を示し、ロジカルに説明してくれるのだ。なので忘れていた、あるいはあえて見ないようにしていた、本来ビジネスをする上で、いや生きていく上で当たり前に受け取っていなければいけないことに、改めて気付かせられるのだ。

 なかでもきちんと実践できるようにならなければなと思わされたのが、ビジネスは数学、ファクト、ロジックのみで考えるようにしなければならないということ。これ、逆な表現をするならば、ビジネスは国語で考えてはだめだということ。数学、ファクト、ロジックでメンバーにきちんと丁寧に説明し、同じ目的に向かって行けるように納得してもらう。リーダーを務める人間ならば、決しておろそかにしてはだめなのだ。

 普段、文章を書く仕事をしていて、ついつい物事を国語で考えてしまう部分がある。国語で考えること自体が悪いという話ではない。けれど、その国語で考えたことを他人に伝えたければ、数学、ファクト、ロジックでそれを説明できないとならないのだ。声を荒げて従わせたり、相手の感情に訴えたりというのは、少なくともビジネスを進める上では意味をなさないと肝に銘じることに。

 とはいえ、最初の思い、どういう社会にしたい、どういう仕事をしたい、どういうビジネスをしたいといった部分は、国語で考えていいんだよと出口氏。ちなみに、ライフネット生命ではその思いの部分は、会社のマニュフェストとして文章に起こしている。この思いを実現するための、手法の部分は数学、ファクト、ロジックだけで考える。これ、頭で理解できていてもなかなか実践できるものではない。自分では、常にこのことを意識する必要がありそうだ。

 ところで、話は変わるが、関西電力の大飯原発の再稼働が決まりそうだ。これを動かすかどうかは、まさに数学、ファクト、ロジックだけで考えるべきものなのではと思うところ。国語で考えてはだめでしょう。というか、国語の文章さえもなんだか辻褄合ってないんじゃないかなぁってレベル。政治家の人たちも、一度、出口さんの講演聞いたほうがいいんじゃないかなぁ。

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