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iPadが出たら広告モデルのフリーマガジンはビジネスとして成り立つのか

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 iPad、どうやら日本では4月末頃には手にはいることになりそうだ。

 ところで、iPadが普及したら、R25みたいなフリーマガジンの電子ブック版といったものがやっぱり登場するのだろうか。Web版とどう違うのかというのはかなり微妙かもしれないけれど、無料の雑誌だと考えるといろいろメリットはありそう。

 まずは、印刷を行わないのでコストがぐっと安くなるはず。さらには配布のコストがいらないというのも大きい。そうなれば、広告の単価も下げられるだろうし、コンテンツの制作にもっと予算を割り振れる可能性もあり、これまでよりも手をかけ質の高い雑誌が生まれるかもしれない。

 こう考えると、ビジネス参入の敷居はかなり低くなりそうだ。課題となりそうなのは、やはりWeb版との違いをいかにして表現できるかだろう。さらに、電子ブック版で効果を最大限に発揮できるよう、広告をコンテンツに溶け込ませ最適化する努力も必要だ。

 とはいえ、印刷と配布のコストが大きく削減できることで、大部数でなくても「雑誌」を出版できるメリットはかなりある。爆発的に数が売れる雑誌を企画するよりも、より小さい範囲の人たちが確実に手にとる雑誌というものを、リスク小さく企画できそうだ。そういう時代がくれば、より「コンテンツ」の重要さが増すことになるはずだ。

 とにもかくにも、早くiPadを手にしてみたい。その上で、さまざまな可能性を考え、ビジナスなりにつなげていけたらなぁと思うところだ。

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