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ハリウッドスターはエコカーがお好き

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 先日ここで取り上げた「不都合な真実」が、アカデミー賞「最優秀長編ドキュメンタリー賞」および「最優秀歌曲賞」の2部門を受賞した。さらに、アカデミー賞の会場では、エコカーがハリウッドスターのファッションとして登場したとのことだ。

 この演出は、ゴルバチョフ元ソ連大統領が主催する環境保護団体の米支部グローバル・グリーンUSAがおこなったものだとか。環境問題を訴える最適な場としてアカデミー賞に目をつけ、エコカーを参加するスターに貸し出したのだ。エコカーで会場に乗り付けたのは、アル・ゴア氏はもちろん、レオナルド・ディカプリオやニコール・キッドマンなど10名以上いたそうだ。

 アカデミー賞自体も、産経新聞の報道によると以下のような運営がなされたようだ。

この日の授賞式自体も、再生紙を使用したり、エネルギー効率診断の仕組みを導入するなど環境を重視した。こうした姿勢を、ゴア氏とディカプリオさんは、「アカデミー賞はグリーンになった」とたたえた。

 まさに、環境問題や地球温暖化の問題が、アカデミー賞の会場から世界に発信されたことになる。授賞式でゴア氏は、「地球温暖化は政治の問題ではなく倫理の問題だ」と発言したととのこと。氏の活動については、実際のところは政治的な背景が拭えないものもあるようだが、この言葉自体は間違いではないと思う。ただし、実際の具体的な対策活動そのものは、うまく政治や経済の理屈や仕組み、企業の論理なんていうものをうまく取り込んでいく必要があるのも事実だろう。

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