国連防災世界会議での字幕配信
めんそ~れ!
新しいブログに移っての初投稿となります。
去年の11月から投稿していないので、半年ぶりです。
投稿が、登校となるぐらい不登校で引きこもっておりました。
3月14日から18日にかけて、仙台で国連の防災会議が開催されました。
株式会社アイセック・ジャパンは、その本会議の字幕を担当させていただきました。
国連などの国際会議では、聴覚障がいの方が参加されるか否かにかかわらず字幕を付けることが海外では一般的になっております。会議のユニバーサル化といえます。
今回は、防災会議ということで聴覚に障害のある方々も参加されておりましたので、手話(国際手話)もついておりましたが、字幕については、英語と日本語の両方を提供することとなり、弊社では日本語は沖縄と福井の両方のセンターから、英語については、弊社と提携している米国のセンターから配信をいたしました。
今まで、日本で日本語と英語の両方を請け負って字幕配信を行ったところは、多分なかったと思われます。
開会式の行われたメイン会場には、天皇皇后両陛下および安倍首相もご臨席され、国連事務総長もいらっしゃいましたし、各国のスピーチもそれぞれの国の代表にふさわしく、大統領や首相、外相などが行っておりました。その会場には、一般の方は入れなかったのですが、私は今回は運営スタッフとして全ての会場の出入りが許されており、開会式の音声を外部のセンターにつなぐ弊社スタッフの監督として、開会式会場にも同席させていただきました。
当初は、日本語・英語とも必要な方が会場でタブレットに表示してみていただくということになっておりましたが、リハーサルの時に、会場の中継映像の下に英語字幕は表示することとなりました。
開会式から、閉幕までスピーチをする人を大きく映し出している4つのスクリーンには、弊社提供の英語字幕が2行出ていました。
ただ、英語字幕は米国からの配信だったため、時差が13時間あり、昼と夜がひっくり返っていたため、時間通りに文字通訳者がそろわなかったりで、ひやひやしたり、文字が出てないのを英語で連絡したりで大変苦労しました。
一方、日本語の字幕に関しては、見た人からの評判も上々で、国連職員から4つあるスクリーンの2つを日本語字幕にしようという提案をいただきましたが、表示を担当している音響担当会社から別途料金が発生するということで、残念ながら断念いたしましたが、国連職員からの評価はとてもうれしかったです。
10年に一度のビッグイベントでしたが、2020年には東京オリンピックもあります。これから世界の人々が集まる機会が増えてくることと思われます。すべての会議やセミナー、フォーラムに聴覚障害者の有無にかかわらず字幕が付く世界を目指したいですね。