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沖縄の自然と歴史とIT事情をナイチャーの目でレポート

めんそ~れ! 沖縄探訪スタート

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めんそ~れ!

今日から、沖縄の自然と歴史と風土を紹介しながら、沖縄のIT事情を探訪していきたいと思います。

少し時期が過ぎてしまいましたが、44日から沖縄ではシーミー(清明祭)というのが始まりました。4月の土曜・日曜はシーミーのために高速道路が混雑してしまうぐらいです。

ところでシーミーって何?

シーミーというのは、内地でいうところのお彼岸のお墓参りのようなものです。でも沖縄のお墓は内地のような直方体の石のお墓とはまったく違って、大きくて敷地がとっても広いです。(写真で見るとわかりやすいのでしょうが、さすがにお墓なので写真は控えます) 敷地は、小さくて6畳くらい、大きいと20畳位もある広さで、形も変わっています。女性の子宮を形どっているといわれており、死んだら生まれたところに戻るということでそのお墓に入れられるようです。シーミーの時には、そのお墓に入っている方の親戚が一族郎党みんな集まって、20人~30人を超える人たちがお墓の前で食事(くわっちーと呼ばれる重箱料理)をして会話をするんです。ウチカビと呼ばれるあの世のお金を先祖に持たせるためにお墓の前で焼いたりします。

その日は、長男のお家のひとは準備で大変のようですが、必ず1年に1度は親戚が集まるので沖縄では親戚のつながりが強く保たれており、その分困ったときの助け合いの心が残っているといえます。

沖縄の失業率は大変高いといわれております。(統計局の2007年のデータによると全国平均3.9%に対し、沖縄は7.9%となっています) 確かに沖縄県の産業はまだまだ未成熟な部分があるので失業率が高いというところもあるのですが、一方では失業していても家族が助け合って生活できているという側面もあります。沖縄で沖縄のメンバーと一緒に働いていて気がついたのですが、時々突然の休暇をしてしまうメンバーがいますが、その理由が家族(おじいちゃん・おばあちゃんなど)の病気の看病や親戚のサポートなどが多くなっています。都会では、忘れてしまった日本の家族のよいところを思い出してしまいます。沖縄に内地の会社が進出してくるときには、沖縄の事情を考えて進めないとなかなかうまくいかないと思います。

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