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中小企業の開発者は会社で何をしているのか

上手な謝罪?

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仕入れ先でもあり、また、当社の製品も販売してくれている販売店さんが来社しました。
理由は、先方のミスを私が指摘したからなのですが・・・
しっかり謝られてしまいました(笑)

私としては、大事にする気はなく、今後気をつけてくれれば良いという意識だったのですが、
先方は、「そうはいっても、ミスをしてしまったことは許されないことです。申し訳ございません。」としっかり謝罪してくれたのでした。

ここまで頭を下げられてしまうと、何も言えなくなってしまい、なんだかこちらが悪いことをしたような気になってしまいますが・・・

こういう販売を主にしている会社さんの態度、考え方というのは我々のように技術主体の会社からみて、結構勉強になります。
特にこの謝罪については、勉強になりました。
というのは、当社だけかもしれませんが、技術者は「言い訳」の達人(私も含めて)だと感じることあるからです。

例えば、あるプラットフォームのアプリケーション技術者がいたとします。
その人が作ったアプリケーションを使っていたら問題が発生してしまいました!
当然お客さんはクレームをつけるのですが、実はその問題はプラットフォームの不具合が原因だったのです!!!
そんなときもしかして、「それは、プラットフォームの不具合が原因なので私には否はありません」とか言ってしまうかもしれません。

まぁ、開発の案件はいろいろな条件を考慮した上で見積もりをして、進めるので、
そういう主張が悪いわけではありませんし、主張しなければならないこともあります。
しかし、お客さんとしては困っているわけで、いきなり「俺は悪くない!」と言われたら、わかっちゃいても腹が立ってしまうかもしれません。

こんなとき、まずは、きちんと迷惑をかけてしまったことに対して謝罪して、
その後前向きな対応をするほうが良いかもしれません。

今回の販売店さんは、まさしくそんな感じで、

  • まずは、こちらから「まぁまぁ」と言わせないくらい頭を下げる
  • でも、卑屈な感じではない
  • ミスをしてしまった背景を簡潔に話して、改めて謝罪
  • その上で、今後とも良いお取引をといった前向きな内容

「こんなことはあったけど、これからもこの人たちとおつきあいしたい」と思わせるような、非常に上手な謝罪?でした。

その理由としては、やっぱりこれからもお付き合いをしましょうという気持ちが、先方にしっかりとあるからなのでしょう。

何かをやらかしてしまったときって、どうすれば逃げられるかを考えがちですが、
そんなことより、深く謝って、今後もよいお付き合いがしたいので許してほしいという気持ちで接するのが一番なのかもしれません。

 

 

 

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