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中小企業の開発者は会社で何をしているのか

社長に騙された学生からの脱却

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勤務先の社長が「下請けからの脱却」という記事をポストしています。
私についても触れられたので、そのことを私の視点から。

勤務先である、日本シー・エー・ディー株式会社は、とても小さな中小企業です。
そんな中小企業勤務の私ですが、最初から中小志望だったわけではありません。

当時はバンド活動に打ち込んでいて、周りにはかなり年上のサラリーマン、経営者などがいたものです。
その方達の話しから、私はこんな風に感じていました。

・小規模な会社は、一人のウェイトが高いので簡単に休めない
・大企業であれば、単なる歯車なので休みやすい
・だから、大企業であれば余暇を沢山使える=バンド活動ができる!

ということで、そこそこの規模の企業を中心に探していました。

しかし、実際に説明会などに行ってみると、なんだか大枠の説明しかなくてつまらないのです。
私は、プログラミングの腕を上げたいと思っていたのですが、説明会の内容から本当に好きな開発ができるのかも疑問でした。

ある日、プログラミングの調べ物でサイト巡りをしていたら、以前立ち読みした本で、名前だけなんとなく覚えていた人のページにたどり着きました。
それが、勤務先の社長だったのです。
http://www.ncad.co.jp/~komata/
いかにも会社のサイトっぽいドメインですので、試しにURLから ~komata を取り去ってみました。

ここには、「製品」と銘打って、オリジナルVPNソフトウェアや、DHCPエンジンなどネットワーク開発に興味があった私には魅力的なものが沢山並んでいます。
これは、応募してみよう!と応募したところ、すぐに返事が来て会うことになりました。

社長は物腰が丁寧で、話しもわかりやすく、私はすぐにこの会社でネットワーク製品を沢山作ろう!
と思い、なんだかんだあって無事入社したわけです。

しかし、実際に業務に従事してみると、
「あれ?実は、製品として載っているものって全て試作品じゃない?」
「あれ?ネットワーク製品より、ウェブの業務アプリを受託開発しているメンバーの方が多くない?」
と、全然イメージと違い、騙されたとまではいいませんが、随分落胆したものです。

しばらくしてから、本格的に製品開発販売を事業として立ち上げようという動きが出てきて、
ようやくそれらしい活動がはじまります。

当初は、会長、社長から「年間100台売れなかったら事業として見直ししろ」と言われたり、
受託メインのメンバーからは「稼いでない」という目でみられたり、苦しい事が多かったのですが、
地道に続けて5年、ようやく「メーカー」と名乗ってもいいくらいの知名度になってきました。

何故、製品開発販売を軌道に乗せられたかというと、まずはそうしたいという想いがあったからだと思います。
おそらく、最初から製品開発事業を行っていて、一開発者として参加していたら、それが当たり前のことになっていたでしょう。
まぁ目的が製品開発であったので、それはそれで良いのですが、新しいことにチャレンジするという発想はなかったかもしれません。
ゼロからのスタートだったので、なんとか成功させたいと余計に想いも強くなりました。

なんとか自分のやりたいことをやりたいと思うと、「人のせい」にしなくなります。
最初は、「社長はうまいこと言っちゃって・・・」とか、「小さい会社だからうまくいかないのではないか」とか、「どうせ賛同してくれる人はいないし」などと、マイナス思考で人のせいにすることが多かったです。

しかし、本当にそれを目指す、やりたいと思えるようになってくると、「どうすれば目的を達成できるか」と考えるようになります。
すると、自然と人のせいにはしなくなり、物事を前向きに考えられるようになってきます。
こうなると、仕事がとても楽しくなってきます。

今もまだ、沢山課題はありますが、小さくても一度成功することができると、なんとか乗り越えられるのではないかと思えるようになり、もっと前向きになれます。

私はこうして、騙された学生から、事業部のリーダーになったという感じでしょうか。

長文を書くとどうしてもまとまりが無くなってしまいます・・・
いつかは、製品開発販売事業を軌道に載せるまでをきちんとまとめてみようと思っているのですが、なかなかうまくいきませんね。
ビジネス書を書いている人は偉大だと思います。

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