指示の本質を理解させる
新型インフルエンザが、関西を中心に猛威をふるっていますが、
普段、何気なく生活している場所でもウイルスが蔓延していると考えると
緊張感がはしります。
人前で講演などをしていることが多いので、
人一倍、流行性の病気には気を使う必要があります。
そんな中で、
インフルエンザが大流行になってしまう危険性があるということで
休校になっている学校の生徒が
「家にいても暇なんで」
という理由で、カラオケボックスなどに友人と集まって列をなしていた
というニュースなどが流れています。
なぜ休校なのか、という真意が、きちんと伝わっていないんだなと感じました。
読者のみなさんも、ご自分の会社の中において、同じようなことがありませんか?
たとえば、社員、部下への指示。
指示を出して、社員や部下がその指示を受けて行動するのですが、
自分のイメージと違う行動をとる、
つまり、指示の真意が伝わっていない・・といったケースです。
この場合には、相手が悪いと非難せず、こちらの伝え方を変えるしかありません。
相手に、
「きちんと理解しろ」と言ったところで、
理解するというイメージを相手が持てる訳がありません。
強制的に相手を動かそうとしても
強制力を行使した場合には、積極的な動きには決してなりません。
仕事の場合には、
積極的ではない動きでは付加価値を生み出すことはできません。
主体的に自分から動きだすということを引き出さないと、
やっつけ仕事にしかなりません。
ここが部下などに指示を出すときの難しさです。
指示の背景や本質を理解させた上で、自分が主体的に行うのが仕事であって、
強制力などが働いてやらせているのは、作業にしかなっていない、
ということも学生にはよく話をします。
頭ではわかっていても、ついつい「イラッ!」として強制力を出してしまう・・
というのは、私にもあることなので、注意しないといけないと思っています。