事実で勝負。そして諦めないこと ー キリン「FIRE」誕生物語から
ハーバードビジネスレビューを購読しているのですが、10月号に「DIAMOND MANAGEMENT FORUM 営業が強い会社はマーケティングもすごい!そして、マーケティングが優れた会社は営業もすごい!」という小冊子が付いていました。
日本の経営者のインタビューが掲載されていて、読み応えがありました。
その中にあった、キリンビバレッジの佐藤章社長のインタビュー「プロフェッショナル・マーケターの14ヶ条」で、興味深いエピソードがありましたので紹介します。
---(以下、引用)----
<FIRE>の企画を考えていたとき、当時の社長に、25歳から34歳向けの缶コーヒーをつくりたい,パッケージはシルバー、名前は「FIRE」、広告にはインディアンを出します、と経営会議で提案したんです。そしたら、「絶対許さん」と。「ガソリンじゃないんだから、そんなネーミングはあり得ない」「銀には色気がない」等々、とにかく総スカンでした。
悔しかったので、2週間かけて対策を考えました。ネーミングは麒麟珈琲、色は青、広告キャラクターは日本の歌手の方でした。これを再提案したら、社長が大喜びで「佐藤君、これだよ」と。
でも僕は言う通りにしませんでした。両方のプランをターゲットである25歳から34歳のモニターにぶつけて、支持が多かった方を商品化しましょう、と社長に掛け合ったのです。なんと受けて立ってくれました。ですが、結果は8対2で、僕のプランが圧勝。………
----(以上、引用)---
会社員として仕事をしていると、自信を持ってつくった企画が認められないことが多いと思います。
佐藤さんのように、対案を作り、事実をもって上司を納得させる方法はとても参考になりますね。
最後に佐藤さんはこのようにおっしゃっています。
---(以下、引用)----
ですから、ぐっとこらえて、決して諦めないことです。そのためにも、開発から発売まで、全てのプロセスに関わり、全てに責任を負うべきなんです。そこまで踏み込めば、そう簡単には諦められなくなりますからね。
----(以上、引用)---
諦めないこと。
しかし、自分の仕事が「やらされ仕事」だと、「諦めないこと」と言われると、結構辛いものがあると思います。
佐藤さんがチャレンジしたように、今の仕事を「自分がやりたい」と思う仕事に変えていく積み重ねが必要なのだと思います。