下を向いていると気がつきませんが、上を向くと、今年もいつもの桜が。
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あの3.11から4週間経ちました。
私の家から駅までの間の道に、桜並木があります。
下を向いて考え事をしながら歩いていると気がつきませんが、上を向いて歩くと、こんなに激しかった4週間の間にも桜は芽吹く準備を整え、美しく咲き誇っていることに気がつきます。
昔から、飢饉があっても、天変地異があっても、戦があっても、桜はこうやって毎年春には普通に咲き、人々をなごませていたのでしょうね。
「M7クラスの余震がくる可能性が高い」との予測通り、昨夜も大きな地震がありました。
しかし自然は、将来を恐れることなく、日々の命を淡々と刻んでいます。
未来を考え、予測し、行動するのは、人間だけに与えられた力ではありますが、この力は、私たちを不必要に恐れさせたりします。
上を向いて美しく咲く桜を眺めながら、あるがまま淡々と生きる力もまた、ある種の強さなのだな、と思いました。
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