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自分の行動のCO2排出量を知ろう

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地球温暖化防止のために、二酸化炭素(CO2)排出量削減が声高に言われています。

しかし、自分の行動が排出するCO2の量を具体的に把握している人は少ないのではないでしょうか?

かく言う私も、そんな一人です。

そこで、調べてみました。

STOP!温暖化というサイトによると、下記の通りだそうです。

まず、ガソリン50リットル115Kg

つまり、給油でガソリン満タンにする度に、CO2を100Kg以上消費していることになります。

軽量級力士一人分ですので、結構な排出量のような気がします。

次に、灯油10リットル25Kg

灯油で暖房すると、これだけCO2が排出されるのですね。しかも全て室内に出るのです。

そして、ゴミ10Kg8.4Kg

ゴミは出来るだけ少なくなるように、スーパーで買い物袋を受け取らなかったり過剰包装を断ったりしていますが、....10Kgで8.4Kgですか。

ううむ、数十KgというCO2排出量、多いのでしょうか、少ないのでしょうか?

そこで比較のために、「実は、交通手段はかなりの量のCO2を排出しているのではないか?」と考え、もう少し調べてみました。

Wikipediaの飛行機の項目によると、単位輸送量あたりのCO2排出量(g-CO2/人Km)は、鉄道18.3、航空機110.0、自動車165.0だそうです。

「今度の休み、海外旅行に行こうかなぁ」という人、多いのではないでしょうか?

海外旅行の場合の移動距離を往復2万Kmと仮定し、この海外旅行で1人当りでどの程度のCO2を消費するかを計算していました。

鉄道で行く場合: 18.3 x 20,000 = 366,000g = 0.366トン
航空機で行く場合: 110.0 x 20,000 = 2,200,000g = 2.2トン
自動車で行く場合: 165.0 x 20,000 = 3,300,000g = 3.3トン

まぁ、普通、日本から海外には飛行機で行きますね。

1万キロの彼方まで飛行機で飛ぶと、一気に往復で2.2トンも排出します。

なんと、ゴミで2.6トン分です。

スーパーで重さ5gの買い物袋を受け取らないという行動520,000回繰り返さないと追いつきません。(買い物袋を製造する際のCO2排出量は除外しています)

1日1回買い物するとしても、80年生きて29,200回(=80x365)しか繰り返せないので、一生かけて買い物袋を受け取らないということを続けても、海外旅行一回で帳消しですね。(でも、買い物袋を受け取らないという行動は、全員でやることにこそ意味があるので、是非続けましょう。念のため)

ううむ、しかし飛行機は使わざるを得ない場合もある訳で....でも、一応知っておく価値はありますね。

車だとさらに多くて、2万Kmで3.3トンです。

まぁ、車で海外旅行で2万Kmも往復移動する人はいないでしょうけれども、単位輸送量で計算すると、車の方がCO2排出量が多い、ということですね。

思い返せば、15年前に私は米国南西部を2週間かけて6000Km程走りました。実はこの時、1トン近くのCO2を排出していたのですね。

新車を買って、買い換えるまで10年で10万Km走ったとして、16.5トンの排出になります。(但し、これには車を生産する際のCO2排出量は含まれません)

これが技術革新で半分の燃費になると、8.3トン。結構大きいですね。

ちなみに京都議定書の達成のためには、日本国民一人当りのCO2排出量を年間9.3トンにする必要があります。

参考までに、MYCO2xエコプロダクツ2007というサイトで、個人の年間排出量が計算できます。

私の場合7.82トン/年で、一応京都議定書は達成しました。

2004年の日本の平均10.6トンと比べるとかなり低めです。

しかし、これでも全く安心は出来ません。

世界の平均4トン/年からはまだまだ高いですし、温暖化を最終的に止めるための「サステイナブル」と言われている1.6トン/年の排出量の5倍もあります。

逆に言うと、地球の温暖化を止めるためには、私のCO2排出量を現在の1/5に下げないといけないということですね。

しかも、地球上の全ての人々が、同じレベルに、です。

うむむ、難しそうなチャレンジですね。

しかし、時間をかけて、人類の叡智を結集すれば、できない目標ではないような気もします。

私も、自分の行動がどの程度のCO2排出に繋がっているのかを意識するようにしたいと思います。

みんなで少しずつ、変えていきたいですね。

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