バレンタイン・デーの経済効果を考える
本日はバレンタイン・デー。
本命・義理を含め、チョコレートをプレゼントした方も、もらった方も多いのではないでしょうか?
近所のデパートでは、1週間ほど前からチョコレート売り場が様々な場所に設置されていました。いたる所にチョコレート売り場があり、もしかしたら売り場の2-3割の面積を占めているのではないか、と思えるほど。
今日、早めに会社を出て帰宅途中にこのデパートで買い物をしましたが、バレンタイン当日の今日もチョコレート売り場は大盛況でした。立ち寄っているお客さんも非常に多くいました。
ところで、私は魚を買いに魚売り場に行ったのですが、普段はこの時間に割と残っている魚が全く残っていませんでした。野菜売り場も同様でした。
これから先は私の想像ですが、恐らくチョコレート購入目当てで来たお客さんが、ついでに魚や野菜などの他商品も購入して帰ったのではないでしょうか?
もちろん、普段買い物に来ている人もチョコレートを買っておられると思います。しかし、チョコレート以外の商品も普段以上に売れているということは、普段は買わないお客さんが購入していることが考えられます。
普段は他商品を扱っている売り場でチョコレートを売っているので、その商品の売上はそのまま失われます。しかし、チョコレートが売れることで別商品(野菜や魚など)も新たに一緒に売れるのであれば、チョコレート売り場を拡大する方針は非常に合理的な判断である、と言うことができます。
例えば、バレンタイン・デーに伴うチョコレートの売上金額の増加分を100万円、これに伴う他商品の売上金額の増加分を300万円とすると、チョコレートの売上に伴い3倍の売上を実現できたことになります。
ここで、バレンタイン・デーによるチョコレートの売上金額の増加分を⊿C、これに伴う他商品の売上金額の増加分を⊿Sとすると、
バレンタイン乗数 = ⊿S / ⊿C
というように、バレンタイン・デーに伴うチョコレート以外の経済効果を定量化できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
ちなみに、本日(2/14)発売のモーニングに連載されている秋月りす「OL進化論」で、
「本気で物を売りたいなら、若い女子の恋愛だけを狙っても限界がある」
「真に偉大なのは"義理チョコ"を思い付いた人だと思う」
「恋愛よりも市場は大きいよね」
という話があります。
「ううむ、なるほど」と思います。