風邪やインフルエンザの予防のために
先日、「いつか来る鳥インフルエンザの世界的大流行のため、個人でできること」というエントリーを書きました。
主に準備に関することを書かせていただきましたが、個人で出来るもう少し具体的な対策が12月23日の日本経済新聞の記事「うがい、手洗い、方法違うと効果低く―のど・鼻、粘膜、乾燥防ぐ」に掲載されていましたので、ここで紹介します。
■水道水で、3回に分けてうがい
1回目:紙コップ三分の一程度の水を口に含み、比較的強く十五秒間もぐもぐと動かし、軽くすすぐ。口の中に残っている食べかすを取り除くのが目的。
2回目:同量の水を含み、のどの奥まで届くようあごを上げる。菌やウイルスの感染を促すたんぱく質「プロテアーゼ」を押し流すためで、十五秒間続ける。
3回目:再び同量の水で十五秒間うがい
のどや鼻の粘膜を乾燥させると粘膜細胞の機能が弱まり、細菌やウイルスに感染しやすくなりますが、のどを湿らせれば粘膜細胞の働きはよくなります。
また、調査によると、殺菌力の強いヨード液の場合は、のどの粘膜細胞を風邪の細菌やウイルスから守る常在菌を死滅させる可能性があり、逆効果の場合もあるとのこと。
■手洗いをする
風邪のウイルスは食物などを介して口に入り、のどの粘膜について発症する場合も多いので、うがいだけでは不十分で、手洗いを行うことが重要です。
特に、つめの間や指のまた、親指の回りは汚れが残りやすいので、念入りに洗いましょう。手の甲や手首も忘れないようにしましょう。
■マスクをすること
マスクは、自分の風邪を他人にうつさないようにする役割だけではなく、風邪を引いた人のせきやくしゃみの飛沫を吸い込むのを防いだり、のどや鼻の粘膜を保温・保湿したり、風邪を引いてから着用してものどなどの粘膜の抵抗力を高めることで早く回復させる効果もあります。
小学生百五十一人に約一カ月間、登校時と下校時にマスクをつけてもらったところ、同期間マスクをつけずに過ごした百三人よりも、インフルエンザの発症率が五分の一に減ったそうです。
私が子供の頃は、外から帰ってきたら必ずうがいと手洗いをするようにしつけられましたが、成人してからいつの間にか行わなくなったように思います。
この機会に改めて習慣としたいものです。