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400km/h超の史上最速市販車、フェラーリ、そして、ニッサンGT-R

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最高速度414.3km/h、エンジンは1183馬力で、乾燥重量は2,750ポンド(1,247kg)、米国販売価格は65万ドル(約7500万円)とのことです。

technobahnに「最高時速414.3キロ! 史上最速の市販車」という記事にありました。掲載写真はF-16戦闘機と一緒に写っています。

興味があったので調べてみたところ、こちらに詳細がありました。

世界記録を作ったこと自体、大きな認知度獲得に手段になっているのでしょうね。

そう言えば、以前読んだ本によると、フェラーリも広告宣伝費はゼロだそうです。(ここで言っている広告宣伝費がどこまでを指すのかは不明ですが) 雑誌等によく掲載される広告は代理店が行っているとのこと。

このように、自社では特に宣伝活動を行わなくても、他に熱狂的な人達がいて、色々な手段で紹介してくれる、というのは理想ですね。

しかし一方で、これはマーケティングが不要になる、ということではないと思います。

例えばフェラーリの場合、確かに自社で広告宣伝は行っていませんが、F1での活動が何よりの広報活動になっています。今回の史上最速市販車Shelby Super Cars社のUltimate Aeroも、世界最高記録を作ったということが同様に何よりの宣伝です。

このようなしたたかなブランド戦略のもとで、様々な活動が行われており、かつ、あえて広告宣伝がカットされている、ということなのではないかと思います。

一方で、9/26にニッサンGT-Rも先行予約開始を開始しました。(スカイライン・ブランドではなく、ニッサン・ブランドになったようです)

サイトも立ち上がっています。

GT-Rの方は、お金をかけて歴代GT-Rの紹介を各所で行ったり、パブリシティに取り上げてもらったり、という活動を地道に行い、ムードを高めているように思います。

全容は10/24の東京モーターショーで明らかになるということですが、全容が明らかになる前に先行予約する人がいること自体、確かなブランドが確立されているということなのでしょう。

「マーケティングに唯一の解はない」のは言うまでもありません。各社のアプローチは参考になりますね。

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