「IBMのビジネス変革」について、大学院でお話しする
この週末、多摩大学・大学院の授業「情報システム論Ⅰ」で、「IBMのビジネス変革」と題して1時間のお話をさせていただきました。
多摩大学・大学院は、社会人中心の大学院で、週末と平日夜間に集中して授業を行っています。私も2000年から2002年にかけて、通常勤務の傍らで、在籍していました。
ということで、多摩の丘に戻るのは5年振りでした。当然のことながら、院生の顔ぶれは5年前と全く変わっていましたが、先生方の顔ぶれは変わっておらず、ちょっと懐かしく思いました。
80分の授業で、50分間は以下の内容をお話させていただき、残りの30分で質疑応答をしました。
■1990年代初頭の業績悪化から、IBMは世界全体でいかに変革を行い、ハードウェア製品主体の売上構成(製品提供)を、サービス主体の売上構成(ビジネス・バリューの提供)に変えていったか?
■そのために、どのような施策を行ったか?
■施策に伴い、社内のビジネス・プロセス(営業プロセス・ワークスタイル・営業ツール・人事制度・新しい価値観の共有)をどのように変えていったか?
■世界のフラット化に伴い、IBMは次の変革のステップとして、いかに自社を真のグローバル企業に変えようとチャレンジしているのか?
■一連の変革を通じて学んだ教訓(Lessons Learned)は何か?
同じ業界の方や、ユーザー企業の方もいらっしゃって、質疑応答では様々な観点でご意見を伺うこともできました。
授業の後は飲み会をセットしていただきましたが、この授業をご担当の松谷先生ご自身が、多摩大学で教鞭をとられる前は新日鐵に30年間勤務され、製鉄所全自動化プロジェクト等で日本IBMともお付き合いがあったとのことで、当時のことを色々と教えていただきました。
このように異業種の人達と集まって勉強すると、本当に様々な発見がありますね。
得られたものも大きかった、有意義な一日でした。