タイ国の真実らしきもの その36 日本の被災とタイ人の考え
今週バンコクに仕事で来て、まず思うことは、タイ人のやさしさです。
どこへ行っても、まず聞かれるのは、「大丈夫かい」という言葉、友人というわけではなく、本当に知らない人が一言そんな声を掛けてくれます。
日本ではもちろん、被災の状況がたくさんメディアに流れますが、タイでもそれに負けないくらい多くの情報が流れています。
そして、日本人の人命や生活のことを本当に心配してくれています。
仮に、外国で原子力発電所が爆発したとしたら、日本人はどう考えるでしょうか。
まず考えるのは、自分達にどのような悪影響があるかということではないでしょうか。
相手の国の被災者の事を最初に考え、しかも行動に移せる日本人が何%いるでしょう。
タイ人の話では、本当に多くの人が寄付をしてくれたそうです。
金額は少ないですが(100バーツとか200バーツとか、最大で1000バーツでした)、それでも生活費の一部を我々日本人のために寄付(タンブン)してくれました。
生活が決して楽では無い人が1バーツから寄付をしてくれたそうです。
タイ人の多くの人が、日本人を少しでも助けたいと思ってくれることに、私は涙を流しました。
経済大国と言われ、多くの国に援助をしてきた日本です。でも国民の一人一人が自分の生活費を援助したいと思う心はまだ恥ずかしながら無いのではないでしょうか。
そして、この記事を読んで、「今までいっぱい援助してきたのだから、当たり前ではないか」とは絶対に思わないでいただきたい。
タイの人達が自分の生活費を寄付してくれたことを後悔させないような日本人になりたいと私は思いました。
お礼や損得ではなく、心から援助をできる人、そんな人がとてもすばらしく見えた日でした。
今日はここまで、またいつか御会いしましょう。