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タイ国の真実らしきもの その4

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 今日は別の話をします。バンコクには、野良犬が多いのを知っていますか?日本では信じられないぐらい平気で野良犬がうろうろしています。猫もいますが、こちらは少数です。実は、バンコク(タイ全般)では野良犬天国なのです。

 日本では、昨今野良猫にえさを与えるとご近所から苦情が来るという事態ですが、バンコクでは、屋台や露天で食事を出している人は大体、野良犬に残飯をあげています。仏教の国だからかどうかわかりませんが、誰も文句を言いません。マンションの入り口は涼しいのか一日中寝そべっている野良犬を誰も追い払いはしないのです。
 基本的に野良犬、野良猫、野鳥などすべての野良に対して寛大です。その中でもっとも強い野良犬が勢力的に強いということなのでしょう。日本では野良犬は保健所へとなりますが野良猫はそこまでいかないわけです。

 何故か?タイ人の宗教観というか人生観では、強いものが弱いものを助けるのはごくごく普通のことなのです。

 今はだいぶ減りましたが、それでもタイにはオコモさん(乞食さん)がたくさんいます。
日本人から見ると、不思議に思うことなのですが、日本人から見ると決して多額でない給料(大卒の初任給で3万円程度、大部分は中卒、高卒で2万円程度)なのですが、それでも自分が食べていけるなら、残りのお金を普通にオコモさんに上げてしまいます。

 タイ人の世界では、お坊様がもっとも偉いのです。お坊様は現在でも毎日托鉢に人々の家々を回ります。それが普通なタイ人の世界観にとって、より貧しい人を救うのはすごく普通の事なのでしょう。ですから、偉ぶりもしません。普通にお金を置いていきます。
日本はODAなどをタイに行いました。タイは別のより貧しい国に援助しました。日本人からみると、援助されているのに、他の国を援助するとは何事だ。もう援助は打ち切るぞ、という話になるのですが、彼らにとって、富めるものが貧しいものに財を分け与えた極々普通の事なのです。

 私はそんなタイ人気質が大好きです。

 ただ、現在2ヶ月に一度ほど、タイのバンコク支社の社員の人達と夕食を共にしているのですが(もちろん費用は私持ちです。)一度も感謝されたことがありませんし、社員は皆、今度はどこがいい、その次はあそこがいいなどと言っております。

 しかし、彼らに感謝の気持ちがない訳ではなく、ごく自然に感謝の気持ちを持っているということを私は知っています。

 今日はここまで、またいつか御会いしましょう

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