コスト削減について その3
消防署さんの話です。
「119受付台システム」 既存の機材を利用して安価に
消防署に電話かけた事ありますか、普通はあまりないはずです。小さな町で一日10件~20件ぐらいの救急電話があります。火事の電話は一日に1件あるかないかです。
消防署には、指令台と言って、119番を掛けられた回線が入ってきて応答するシステムが入っています。どれぐらいの価格だと思いますか?安いものでも数千万円、高いものなら数億円です。
で、やっていることはというと、電話にでて、デジタルマップで場所を特定し、指示書を救急隊や消防隊、それぞれの分署のプリンターに出力し、車両の管理を行うぐらいです。病院の受け入れ数とかも管理する場合があります。
20年前ならともかく、現在なら普通のパソコンでできる作業です。
専用の機材を使うから、開発コストがかかり、結果導入価格、運用価格が高いものになってしまいます。
今、消防署は、センター方式と言って、指令台でまかなう区域を広げて、導入コスト、運用コストを抑えようとしていますが、財政逼迫の折、なかなか進んでいないのも事実です。しかし、古い指令台を10年も使えば、リース切れで機材はぼろぼろですし、デジタルマップの災害地点検索機能も時代遅れとなります。
既存の機材を何とかうまく使って、最低限作らなければならない部分だけ作れば、利用者(消防署員さん)には満足できるシステムが数分の一のコストで実現できるのです。
確かの大きな指令台は見栄えが良いですが、利用する側からしたら、汎用製品を多数使っていた方が、故障時の対応も楽ですし、増設などが簡単にできます。
これは一例ですが、従来専用のシステムとして成り立っていたものでも、実際は、パソコンで実現できるものがほとんどです。
もし、ご自分が利用しているシステムを別の方法で実現するという観点で、もう一度考え直したら、大きなコストダウンにつながるかも知れませんよ。
今日はここまで、またいつか御会いしましょう。