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 セールスジャパンの経営を始め、様々な事業活動に携わるマイク丹治が、日々仕事を通じて感じていることをつづります。国際舞台での活動も多いので、日本の政治・社会・産業の課題などについて、グローバルな視点から、コメントしていきたいと考えています。

Coming War with Japan

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気象と経済が国際社会を危機に!

この夏は特に暑い。どうも太平洋高気圧とシベリア高気圧が重なる上に、ラニーニャなる現象が南半球で起きているのが原因らしい。これは他の国でも同じで、中国で洪水が頻発したり世界中で異常気象は人類に影響を与えており、それを契機として、ロシアが穀物輸出を禁止するなど国際社会にも影を落としつつある。

世界中が、相変わらず国際間問題の解決策として、物理的衝突に依存している現状において、金融危機が続き加えて異常気象による影響が増大している現状は、ちょっと嫌な予感を感じさせる。わが国の周辺で言えば、北朝鮮もおそらく通常以上に経済状況は厳しいのではないか?米国においても、国内経済の問題が一つの要因と思われるが、アリゾナ州でメキシコなどからの人民流入に関する規制の強化が行われた。

強いリーダーを求める?

そんな環境下で、ちょっと気になるのはわが国の政治状況だ。先般の参議院議員選挙で、民主党は議席を減らしたが、今朝のあるニュース番組では、有権者のコメントとして、「民主党はブレるがみんなの党はブレないから」ということで、選挙区選挙は民主党の議員に投票しながら、比例区ではみんなの党に投票した経緯を取り上げていた。

確かに、鳩山首相時代の普天間問題にしても、菅首相の消費税にしても、民主党がブレ続けていて、とても政権政党として信頼できないという感覚は理解できるし、一方でみんなの党が、政治主導など引き続き明確に主張をし続けているのは確かだが、考えて見れば民主党も野党時代は結構ブレずに主張をしていたのであり、この点は良く立場を理解する必要がある。

ただ、私が言いたいのは、現下の各政党の比較ではなく、要はバブル崩壊以来本格回復の気配なき経済、BRICSの急速な台頭、国際的な金融危機に影響を受けた景気低迷、巨額の国家負債、年金問題など将来の生活に関する不安、などなど明るい将来の絵が描けない中で、日本国民に焦燥感が漂い、その行きつく先に「強いリーダーシップ」を求める要求が高まってきているのではないか、ということだ。

もちろん、わが国の財界や政界に、真の国士として国の将来に命をかけ、グランドデザインを提示できるリーダーが必要であることは、否定しない。ただ、一方でこのような状況ではえてして多少狂信的な人間が強く見えてしまうものであり、くれぐれも注意しましょう!と言いたいのだ。政権確保、維持によって自分たちの国会議員としての職業や立場を守りたいという自己中心主義で、政治と金の問題に疑惑の残る強権型の人物を蘇らせてはならないと考える。

白昼夢ーとても恐ろしい昔来た道

1980年代に、確かシカゴ大学と豪州の大学の教授の共著だったと思うが、Coming War with Japanという書籍が出版された。翻訳されたかどうかは知らないが、内容は前半が第二次大戦に至る詳細な経済的分析(要は東南アジアの、更にここを通っての中近東の資源の取り合いが第二次大戦の主因だとする)、後段がこれを踏まえて、経済環境が酷似しているので、再び日米間に戦争を惹起するような事態が持ち上がるという予言だった。

まあ、予言の部分はちょっと飛躍しすぎのところがあり、加えて戦争を経験した現在の世界の様々な仕組みなどを勘案すれば、簡単に戦争などということにはならないというのが私の当時の感想だった。ましてや、現在は更に経済環境も変化しており、この書籍の中身が当てはまるとは思わないが、一方で強いリーダーシップを求める今の国民の意識の中に、戦前の日本の社会の焦燥感につながるものを感じ、少し背筋に冷たいものを感じている。

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