原発問題を冷静に考える—まずは基本から
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原発事故を理解するにはまずこの記事がお勧めです。MIT原子力工学科のサイトにあるJosef Oehmen氏の寄稿。その後やや修正されています。これが私が今までに読んだ中でもっとも正確で中立的な内容でした。
<原文>
http://mitnse.com/2011/03/13/why-i-am-not-worried-about-japans-nuclear-reactors/
<日本語抄訳>
http://bravenewclimate.files.wordpress.com/2011/03/fukushim_explained_japanese_translation.pdf
一言で言えば、想定の数倍の地震により原発は持ちこたえ(炉のコアの技術はすごい)、無事に核反応の停止を終えたたが(設計通り)、周辺のシステムが動かず(これは大失敗、または大失態)、すでに核反応が終わった残渣よる汚染は避けられない。これによる汚染を最小限に抑えるために、炉の冷却や周辺住民の避難などを進めている。
それから、マスコミの多くが誤解していること。炉心溶融と核爆発はまったく違うことです。福島原発の「核爆発」「反応の暴走」はあり得ない。核反応は完全に終わっています。問題は、核反応の終わったあとの反応残渣の余熱の冷却に失敗したために、炉心(固形の燃料)が融け、容器が壊れ、残渣の核物質が気体と共に大気に出ることです。
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