PaaSを説明するのは難しい
最近,PaaS,特にオープンソースのCloud FoundryをベースにIBMが提供を始めたBluemixを触っています.企業や大学向けにご紹介に行くことも増えてきて思うのは,PaaSを一言で説明するのは難しいということです.例えば,IaaSであれば,仮想化されたサーバーを簡単にデプロイして使うことができます,と言うとか,SaaSであれば,いわゆる著名なクラウドサービスを例にあげるとか,聞いている方もピンと来そうなフレーズが思い浮かぶのですが,PaaSだと,例えば,サービスの実行環境がクラウド上にあって,開発者がアプリをそこに簡単にデプロイできるんですよね,と言ってもイマイチうまく伝わっている気がしません.PaaSといえばコレ!という例 (IaaSにおけるAWSのような)がないからかもしれません.
この前,社内でハンズオンをやっていた時に,わかりやすい例を見つけました.それが下の画面です.
これは,Eclipseの画面の一部ですが,Cloud FoundryやBluemixが,Web Application ServerであるApache Tomcatと並んで見えています.EclipseでWebアプリを書いて,それをTomcatにデプロイすることで自分が書いたアプリを動かしてみることができるわけです.それと同様に,PaaS環境で動いているJavaランタイム (Bluemixでは,Liberty JavaというJava EEのランタイムがデフォルトで提供されています)に直接,アプリをデプロイすることができます.Public PaaSだとデプロイすると誰にでも使えるアプリが公開されたことになります.
Eclipseを使ったことがある開発者向けのビューかもしれませんが.個人的には,わかりやすい例なのではないかと思っています.