ニコニコ動画の今後
ニコニコ動画のID登録者が500万を突破したそうです。順調に会員を伸ばしているのは、よいことだと思いますが、しかし、ニコニコ動画は今後どのように発展していくのでしょうか?
同じような動画投稿サイトにYoutubeがあります。こちらは、当初はCGM(Consumer Generated Media)をめざしていたようですが、いまはどちらかというと商用コンテンツの配信・プロモーションのメディアへと変貌しつつあります。簡単に言えば「TVを補完するメディア」になりつつあります。
一方、ニコニコ動画は、動画上にコメントを流すというユニークなインターフェースのおかげで、<1>動画をみんなで見ているような感じが得られる、<2>CGMにおいてクリエイターのモチベーションを引き出す、という2つの効果を生み出しました。特に「初音ミク」ムーブメントの盛り上がりは、この2つの効果が大きな役割を果たしていることは言うまでもありません。
ただ、Youtubeのような商用コンテンツを本格的に配信するには、このコメント機能に抵抗を感じているコンテンツ・プロバイダーも多いのではないかと推測します。CGM中心で、現在のような発展が続けられるかどうかが、今後のニコニコ動画の方向を決めることになると思います。
あるいは、商用コンテンツに関しては、すでに、いろいろな人が指摘しているように、地デジやDVDプレーヤーやHDレコーダーの再生画面と同期させられるコメント・サーバーを用意するような方向に行かざるをえなくなるのかもしれませんね。
[参考]
Web2.0再考・・・・・・「世界」と、それを取り囲む「世間」
http://blogs.itmedia.co.jp/london/2007/09/web20_c372.html