SkypeのCEOが、安全性を強調
スウェーデンの首都ストックホルムで開催された"VON Europe 2006"(主催:pulvermedia)では、16日、SkypeのCEOであるNiklas Zennstrom氏が基調講演を行いました。その内容を紹介します。
Skypeの登録ユーザー数は、全世界で1億人を超えました。国別で見ると、アメリカが600万人ですが、浸透率は4%と低いため、今後も拡大が見込めるとしています。また、イギリスは300万人(同8%)、ドイツが500万人(同11%)。北欧ではSkypeの浸透率は高く、スウェーデンが18%、フィランドは20%(70万人)に達しているそうです。
新しいサービスに関しては、「(最大100人までの電話会議が行える)Skypecastは、新しい技術革新をもたらしてくれると期待している」と語っています。また、「Netgearが開発したSkype対応携帯電話は、すでに数千台の受注を得ている」とのこと。今後も、音声を中心としたSkypeのエコ・システムの拡大を図っていくそうです。
Skypeのビジネス・ユーザーは、全体の30%に達していますが、「ユーザーが企業か個人かは、気にしていない。ビジネスにも役立つ機能の開発は続けるが、ビジネス向けに特化した製品を提供するつもりはない」とのこと。
最後にセキュリティの問題に関してですが、「Skypeのセキュリティに関して、多くの企業が、理解していない。Skypeは、きわめてセキュアな製品である」と強調しました。イギリスのオックスフォード大学は、セキュリティへの懸念から、Skypeの使用を禁止したのですが、「Skypeが、どのような仕組みなのかを説明したら、禁止が解かれた」そうで、Skypeの安全性についての理解を得るための努力を、今後も続けていくそうです。