旅とIT ~またまた続き
親方ユニオン・ジャックの代名詞とも言えるブリティッシュ・エアウェイズ(BA)が、ついに航空運賃の大幅値下げに踏み切りました。
BAが20日に発表したところによると、欧州の65以上の路線で、最大50%の値下げを行うとのこと。この措置により、ロンドンからフランスのボルドーまでの最低運賃が、片道29ポンド(6000円)となります。また、ロンドン-バルセロナの最低運賃は片道39ポンド(8000円)です。
BAは、イージージェット( http://www.easyjet.co.uk/en/book/index.asp )やライアン・エアー( http://www.ryanair.com/site/EN/ )といった格安を売りにしている航空会社に、欧州路線の客を奪われている状況を打開するために、この方針を打ち出しました。
ところで、イージージェットやライアン・エアーなどの格安航空会社は、"No-Frill Airlines"と呼ばれています。Frillとは「パンツのフリル」の「フリル」で、"No-Frill"とは「余計な飾りがない」ことを意味します。
これは、どういうことかと言うと、"No-Frill Airlines"では、機内サービスが無く、機内で何か食べたり飲んだりしたければ、お金を払わなければなりません。電車の車内販売と同じスタイルです。こうすることで、格安運賃を実現しているわけです。
BAは、いまのところ機内サービスは、引き続き行うようですが、競争が激しくなれば、機内サービスも廃止せざるをえなくなるかもしれません。
日本では、格安航空会社はあまり成功したとは言えない状況ですが、BAがこうした措置に踏み切った影響は、いずれ、日本の航空産業にも現れてくるのではないかと思います。