東日本大震災より多くの方が毎年自殺してます
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こんにちは、リヴァの伊藤です。
まだ7月初旬というのに、
真夏のような暑い日が続いておりますね。。
節電が求められる中、耐える夏となりますね。
前回は最初ということで自分のことを書いてみましたが、
今回からはうつ病のこと、職場や社会に復帰するにあたり
どういうことが課題となるのかなどを、現場を見たり様々な関係者とお会いする中で
思ったこと、感じたことを書いていこうと思います。
少しでもうつで悩まれている方のヒントになればと思いますし、
またうつの予防につながればと思っております。
どうぞよろしくお願い致します!
■東日本大震災の犠牲者数以上の人が毎年自殺をしている
うつ病はご存じのとおり、いまや社会問題になっており、
12年連続で自殺者は3万人を超えております。
これは交通事故により死亡者数(09年で4914人:警察庁統計資料)の実に6倍、
イラク戦争で犠牲になったアメリカ兵が3500人ですから約10倍、
日本の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)はアメリカの2倍、イギリスの3倍となっており、先進国の中とても高くなっております。
そして今回の東日本大震災、多くの方が犠牲になってしまいました。わたくしも仙台出身で家族は無事だったものの、友人や同級生などのことで心を痛めました。しかしながら、その牲者数(死亡者数:15,524人、行方不明者数:7,130人 7/2時点での警察庁発表)より多くの人が毎年、自ら命を絶っているんです。これはとても深刻な状況だと思います。
■自殺とうつの関係
警察庁「自殺の原因」によると、自殺者32,845人のうち、原因が特定できた中でうつが原因とされるのは6,949人で特定できたケースの原因の3割になります。その他としては、経済・生活問題、家庭問題、勤務問題、学校問題などで8,000人ほどになりますから、ここにもうつが原因である場合も多いと思います。また特定できない残り約8000人に関しても、うつが原因であることもあるでしょうから、かなりの割合になります。
■うつは再発しやすい
一度うつ病になってしまうと、半年以内に再発してしまう確率は40%ともいわれており、もっと長い期間になると80%近くに達するという説もあります。そして再発してしまうと、さらに再発する確率は高くなるのです。
ですから、いかにうつ病が発症しないように予防が大事か、またうつ病になってしまったとしても、再発予防することが大事かということが分かります。
人事担当者の方とお話させて頂く機会は多いのですが、多くの企業では、本当に社員を大事にしてると感じます。だからこそ休職と復職を繰り返えしてしまう社員の対応には苦慮しています。
なぜここまで復職に失敗して、再発してしまう人が多いのでしょうか。
次回からは実際のケースをご紹介し、考察していきたいと思います。
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