米国のテレビがずいぶん先に行ってしまった件について
一昨日のエントリーでちょっと書いたHuluが大迫さんのブログで詳しく紹介されています。
中でもすごいと思ったのは、動画コンテンツを他のサイトで埋め込み表示するときに、開始点と終了点を指定して埋め込みができるところです。たとえば、ブログや掲示板で「昨日のHey!Hey!Hey!のかしゆか萌え~」(あくまでも例)と書くときに、まさにその「萌え~」の瞬間の動画映像をそこに貼り付けることができるわけですね。これってすごいエクスペリエンスではないでしょうか?これこそが放送とネットの融合のあるべき姿の一例だと思います。
ちなみに、この機能はニコ動よりもちょっと前から中国で動画コメント付けサイトを展開していたMojiti社をHuluが買収したことで実現できたようです。ゆえに、ニコ動式の動画コメント付けがHulu上で実現されることも充分考えられるでしょう。(なお、Mojitiの元々のサイトは既に閉鎖されています。)
HD配信の試行も始まっています。さらに、一昨日のエントリーではNBCがLOSTをHD配信してるよと書きましたが、CBSも一部の映像をHD化し始めたようです。米国の場合、まだブロードバンド環境が貧弱なのでどうなるかわかりませんが、少なくとも「顧客中心型の公正な競争」が機能しているように思えます。
さらに重要なポイントは、これらの動きがNews Corp(FOX)とNBCというメジャーメディア企業主導で行われていることだと思います。
一方、日本はというと、「俺らはコンテンツ持ってるんだからネット企業は儲かるビジネスモデルを持ってこい」という俺様ぶりだとか、「ネットでの儲け方がわかりません > <」という某社長の発言(上場企業の社長がこんなことを言っちゃって株価に影響がないのか心配です)を見るに、コンテンツ立国も先は長いように思えます。