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Softbank X01HT (HTC Hermes)を買ってみました(その2)

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以前のエントリーで書きましたが、複数のパソコンやPDA間の同期は悩ましい問題です。個別ソリューションはいっぱいあるのですが、なかなかシンプルなワンストップ・ソリューションがありません。結果、必要以上に複雑なつぎはぎ型の統合をせざるを得なくなってしまいます(まるで典型的企業システムの姿のようです(^_^;)

自分の場合は、仕事場のPC、家のPC、ノートPC、携帯電話間で、メール・ボックス、住所録、カレンダー、メモを同期する必要があります。そんなに特殊な要件とは思えませんが、それでも結構めんどうです。なお、携帯電話以外のPC間では作成中のパワポ・ファイル等のやかな漢変換のユーザー辞書の同期が必要ですが、これは、Just SystemのInternetDiskがうまく機能しています。あと、名刺OCRソフトとの連携の関係から、住所録はOutlookを使わざるを得ないという事情があります。

702NKを使っていたときは、以下のようにしてました。
1.PCからはメール・サーバ上のメール・ボックスをThunderbirdからIMAPで直接共有
2.重要度が高いメアド宛のメールは携帯のMMSに転送し、受信したらすぐわかるようにする(添付ファイルが巨大なメールはエラーになって転送されませんが、これはあきらめる)
3.NokiaのPC Syncで仕事場のPCのOutlook 2003の住所録(連絡先)、カレンダー(予定表)、メモを携帯電話に同期。そして、携帯電話側から家のPCとノートPCに同期。予備として、Yahoo!(米国)のCalendarにも同期。

やっかいなのは3のプロセスで、どうしても同期忘れで最新のデータがアクセスできなかったりといったことがありました。

702NKからX01HTに切り替えたことで、状況は以下のように変わりました。
1.Pocket Outlookにより、携帯電話からもサーバのメールボックスに直接アクセスできるようになったので大変便利になりました
2.X01HTは(少なくとも当面は)MMSをサポートしないので、プッシュ・メールのソリューションが必要
3.Windows Mobile 5.0は母艦PCを経由しなくても直接Exchangeサーバと同期が可能

ということで、住所録とカレンダーの同期のために、Exchangeを使おうかという気になってきました。自宅サーバでExchangeを運用するのは負荷的にもコスト的にも厳しいので、個人向けのExchangeサービス・プロバイダーを活用することにしました。以前日本でもこういうサービスをやってほしいと書きましたが、米国だとこの手のビジネスは結構あるようです。4smartphone.netというところとmail2web.comというところが実績があるようです。

(続く)

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