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南三陸で合宿!

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先日書いた9/12の仙台でのイベントに先立ち、東日本大震災からちょうど半年後の9/11(日)、「ITで日本を元気に!」の合宿を南三陸町で行ってきました。
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参加者は東京から19名、仙台から9名、南三陸から9名の合計37名。
復活した南三陸町戸倉の民宿「ながしず荘」を貸し切らせて頂いて1泊2日の活動&情報共有をしてきました。

東京と仙台からの参加者はほとんどがIT企業の経営者や、グーグル、サイボウズ、日本HP、楽天などのマネージメントクラスで、各自のこれまでの経験やノウハウ、企業のリソースを今回の復興にどのように活かすか考え、行動している方々、一方、現地からは30代40代の経営者や復興に奔走している若者たちが一同に会し、特に民宿での夜は東北の復興について大いに語り合うことができました。

9/11(日)8:30、東京からの参加者と仙台からの参加者が仙台駅に集合。
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7台の車に便乗し、まずは仙台市宮城野区蒲生地区を訪れました。
この辺は私の実家に近いこともあり、子供のころからちょくちょく訪れている地域ですが、がれきが無くなったことでかなり殺風景な景色になってしまいました・・・。
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そういえば最近ニュースになっていましたが、ここにあった”日本で2番目に低い山"の日和山は津波で消えてしまったんですよね・・・。

読売新聞の記事。

途中、石巻の日和山公園へ。
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昼過ぎ、南三陸町歌津に到着し、予約していたラーメン屋で昼食。
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その後は3班(IT化支援×2、地域コミュニティ再生プロジェクト×1)に別れ、夕方まで地元の方々と共同で復興に向けた活動や打ち合わせなど。
私のグループは、地元の水産加工業「マルアラ株式会社及川商店」へのPCとプリンターのお届けと歌津升沢仮設住宅でのネットワーク敷設に関する調査などを行いました。
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マルアラの若き社長の及川吉則さんは、津波で一つの工場を除くすべてを流されてしまい、地元からの仕入れもままならない中、新しい仕入れ先を求めて北海道、新たな販路を求めて東京と全国を奔走されているのですが、その事業復興が少しでも円滑に進むことを願い、移動用にiPad、事務所用にPCとプリンターを複数台お渡ししています。
今回は、事業の現況をお聞きしつつ、先日楽天から寄贈されたデスクトップPCをお渡ししてきました。
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及川社長(左)にPCを手渡す楽天の黒沼さん。なぜか両者とも満面の笑み。
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ちなみに、楽天からは中古のデスクトップPCを70台寄贈して頂きました。
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楽天黒沼さんが書かれた今回の合宿の記事はこちら。

その後、升沢仮設でネットワークのことなど。
ここの状況については、ZDnet Japanの冨田編集長の記事に詳しいのでそちらを是非お読み下さい。
IT環境の整備を望む仮設住宅--IT業界はリーダーシップを示せるか(ZDnet Japan)

合わせて、別働隊で動いていたITmediaの石森編集長の記事も是非。
ITは東北を"最先端の田舎"にできるか(ITmediaエンタープライズ)

ここのところ、避難所から仮設住宅への移動、事業再開に向けた動きなど、復旧から復興に向けた動きが見られるようになってきています。
一方、一カ所に集まっていた人々が分散化することによるコミュニティの断絶、新たな事業モデルでのITノウハウの必要性の高まりなど、震災直後とは違った意味で”情報”インフラ(デジタルなITインフラだけではない)の整備が必要になってきています。
そのような意味で、有線または無線のネットワーク、高齢の方々でも共有できる紙媒体での情報共有、仮設住宅地内/外のコミュニティの再構築などがこれから半年くらいの課題なのではないかと感じています。

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