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企業の情報セキュリティ担当者を悩ます問題

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職場に流入する従業員の私物端末、企業の対応とのギャップ拡大(ITmedia NEWS)
「スマートフォンなどのコンシューマー向けモバイル端末や、Facebook、Twitterなどのソーシャルアプリケーションを職場で使う従業員が増えているにもかかわらず、IT部門の対応は後手に回り、両者のギャップは拡大している。」

「モバイル端末は仕事のために不可欠」「私物の端末利用を認める企業のポリシーは従業員の士気を高める」「コンシューマー端末を職場に持ち込む従業員の方が生産性が高い」とのIT幹部の回答が多い。(米Unisysが世界9カ国で調査)



これは海外のニュースですが、日本でもまさに同じことが起きています。

仕事柄、企業の情報セキュリティ担当者と話す機会が多いのですが、昨年度くらいから彼らを悩ませているのがスマートフォンやタブレットの社内での利用。
特にフィールド業務に活用することで間違いなく生産性の向上が図れる上、コミュニケーションの幅を広げるには絶大な効果がありますから、企業人が持つ携帯電話のスマートフォン化はかなりのスピードで進みました。
その上加速しているのがソーシャルネットワークのビジネスでの利用。
FacebookやTwitter、Skype、Ustreamなどはビジネスコミュニケーションのインフラになりつつありますし、企業のマーケティングに活用しない手はないですから、今後益々当たり前に使われるようになる一方だと思います。
合わせて、EvernoteやDropbox、SugerSyncなどのスマートフォンアプリも、利用する面から見ればビジネスで役立つ機能を持っています。

一方で問題が大きくなっているのがセキュリティ。
タブレットもスマートフォンも、ソーシャルネットワークもスマートフォンアプリも、これら全てが2年前の情報セキュリティ担当者は考えなくても良かった管理対象だったんですよね。(したがって、情報セキュリティ担当者は以前にも増してかなり忙しく、悩みも大きくなっているのです。ユーザー部門の方々、是非ご理解を。)
いずれもスマートフォンを携帯電話として使うレベルであれば特に大きな問題にはなりませんが、一方でそれらを自社としてどう使いこなすかと言うことが一方でのシステム部門の課題なワケですから、これは大きなジレンマとなっています。


ただ、サーバーサイドはクラウドへ、クライアントサイドはマルチデバイス化へ、と言う流れは加速することさえあれ、もはや留まることはあり得ないですから、セキュリティの課題を解決して行くことは、ITセキュリティリスクを低減するだけでなく、企業がITテクノロジーを有効活用する上でも、情報セキュリティ担当者の負担を和らげる上でも喫緊の課題と言えるでしょう。

我々のようなセキュリティベンダーに取っては、これらをどのように解決して行くかと言うことがマーケットからの要請であり、その解決策が企業内での最新ITテクノロジーの活用に貢献できることだと考えています。
トライポッドワークスのソリューションとしては、企業向けオンラインストレージGIGAPODのiPad対応などがこれに当りますが、今後更にこの分野への投資を増やし、多くの製品やサービスを提供して参りたいと思います。
ご期待下さい。

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