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プログラミングでメシが食えるか!?

カスタムIEMを自作:独自の組み合わせで

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雨の連休ですので、こういうときは自宅でゆっくりお製作でも・・・(ちゃんと草むしりとか家のこともやってますが)

今まで作ったカスタムIEMは基本的に元のイヤホンの構成を変えずにリシェルした感じか、市販のBAユニットを組み込んだだけでしたが、そろそろ慣れてきたので、独自の組み合わせでオリジナルものを作ってみることにしました。

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まずは中国製イヤホンのあまり気に入らなかったものです。中国製はバリエーション豊かなので、気に入るものとそうでないものの差がとても大きいのです。これは高音がちっとも出ないのでほとんど聴いていなかったものです。確か3000円しなかったと思います。

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ドライバはダイナミック型が2個。

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シェルを綺麗に分解したかったのですが、接着剤がべっとり使われていて無理でした。

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小さい方は高音側を担当していると思うのですが、そもそも高音は全然ダメなので、低音側だけ使うことにします。3000円しなくても、ちゃんとMMCXコネクター仕様なのは立派!

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高音側はやっぱりBA型だろうと考えたのですが、BAのドライバは余っていないので、手持ちのイヤホンを分解して取り出そうと思ったのですが、BA型のものはイヤホン自体のお値段が高いものばかりなので、分解するのは少々気が引けますね。ターゲットにしたのはER-6i。これは私が最初にまともなインイヤー型イヤホンを買ったもので、そのまま保存しておきたい気もしたのですが、低音が弱いのと、装着感が好きでないので、取っておいてもまず聴かないことは間違いなく、それなら有効活用するかということで・・・。

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このモデルは国産BAドライバを使っている珍しい機種です。BAの形状が少し変わっていて金属の音の出口がなく、これ以上分解するとチューブのつなぎ口がなくなってしまうので、この状態までで使うことにしました。

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さて、今回閃いたのが、周波数特性の測り方です。従来はシェルに組み込んでみて測定していましたが、それだと微調整しながらいろいろ測定するのがとても大変でした。油粘土でこうやって測定すれば簡単ですね。

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ER-6iのBAドライバはこんな感じです。やっぱり低音が物足りない感じでしょう。

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ダイナミック型は意外と高音も出ているので、音響フィルターで抑えようかとも考えたのですが、チューブを細くする方法でやってみました。

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チューブ内径を1.5mmと0.5mmで比較するとこのくらい違います。4kHz以上のピークもいらないのですが、まあこれでいってみることにしました。

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大体音色も決まりました。

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ダイナミック型ドライバが大きいので、意外と窮屈になりますね。

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ER-6iのシールは記念にシェルの内側に貼っておきました。

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フェースは少し凝ってみたのですが、手間のわりに結局メキシコアワビの派手さしか目につかないですね・・・。

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シェルはUVレジンの上塗りでごまかして綺麗に見せかけています。

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ちゃんとER-6iのシールも見えます。

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あまり左右は揃いませんでした。左が少しダイナミック型のピークが目立ちますね。やっぱり音響フィルターでカットした方が良かったかも知れません。

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ER-6iのオリジナルと比べると、低音が補われているのが良くわかります。音楽を聴くとかなりの差があります。

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低音ダイナミック型ドライバ単独との比較です。高音側が結構強いので、邪魔ですね。

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これで自作カスタムIEMは5個になりましたので、1週間違うイヤホンで通勤できます。

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ダイナミック型ドライバの高音カットをやっぱり音響フィルターでやればもう少し左右の特性も揃った気もしますが、音楽を聴くととても好みの音なので、まあ、あまり周波数特性は気にせずに使うことにします!

=== 追記 ===

やっぱり、ダイナミック型ドライバの高音ピークがボーカルものなどを聴いていると気分が悪いので・・・

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音響フィルターで調整することにしました。手持ちの音響フィルターを順番につけてみて、周波数特性を見たり、実際に聴いてみたりして検討します。

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左側のピークが特にひどいのですが、音響フィルターを使えばかなり押さえ込めます。効きが弱い方がクラシックなどでは華やかで楽しいのですが、ボーカルを綺麗に聞こえるようにするには、高音はほぼカットしてしまう方が良い感じですので、一番強いイエローフィルターを使うことにしました。

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ちょっと無理矢理装着した感じになってしまいましたガ、どうせ低音は指向性が低いので漏れてさえいなければ大丈夫だろうということで、分解せずに無理矢理つけてUVレジンで固めました。

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これで左右とも嫌な高音のピークが消えて、実際に聴いていても気持ちよい音になりました高音が二つのドライバから鳴っていると、チューブの長さが揃っていなかったりすると位相がズレて、音域によってとても不自然な感じに聞こえてしまいます。オーケストラものだと意外とそれが面白い感じなのですが、ボーカルはかなり気になります。低音は低音と割り切って組み合わせる方が良さそうですね。

これで中高音はER-6iのBAドライバがほぼ鳴らしていて、低音だけダイナミック型ドライバが補う感じになり、元々綺麗な音だったER-6iの良さはそのまま、物足りなかった低音が補われてとても好みの音になりました。

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