カスタムIEMを自作:ハイブリッド型
まだまだ続くカスタムIEMを自作ネタ!?
息子の製作に合わせて、私の耳型も少し修正。ブルーミックスを使って傷を埋めるのと、かさ上げです。かさ上げしないとユニットがあまり入らないというのと、耳から外すときに低すぎると外しにくいのでした。。
1回目に作ったメス型は数回使ったら裂けてしまったので、今回はメス型を大事にしようと、離型剤を買ってみましたが・・・
塗り方が中途半端なのか、結構表面が荒れてしまいますね〜。まあ、UVレジンで上からコーティングしてしまえば気にならなくできますが。外しやすさを取るか、整形の綺麗さを取るか、難しいところです。
さて、1作目のダイナミック型ドライバでの製作は見事に失敗して、ダイナミック型をリベンジしたいところと思っていたのですが、イヤホン屋さんで5000円を切る価格でハイブリッドのイヤホンを見つけ、視聴したところ好みの音でしたので買ってきました。音は良いのですが、装着感と外観・ケーブルがイマイチなので、これをカスタム化しようというわけです!
グラフでは高音が弱く感じますが、聴くと結構繊細に出ていて、ダイナミック型の暖かい低音と繊細な高音が良い感じなのです。
開けるのは簡単で、ダイナミック型は簡単に外せるのですが、奥に見えるBA型は・・・
かなり強力に接着されていて、見事に壊してしまいました!
逆耳側は慎重にやりましたが、それでも音の出口が剥がれました。
まあ、安物だし、他のを作るか、とも思ったのですが、このイヤホンの音は結構独特の魅力があり、結局もう1つ買ってきました。
今度は剥がすというよりは、外殻を砕いていく感じで外したので、BAドライバも無事に取り出せました。音の出口にシリコンカバーがありますが、これを剥がすのも怖いのと、そのまま使う方法を考えたので、これ以上は分解しません。
1つだけ外殻が元の形状のまま残っているので、ブルーミックスで型を取り、UVレジンで複製。
チューブをつけて・・・
元と同じ感じに組み込みます。
これで構造も空気容量もほぼ同じになったことでしょう。チューブ太さも元のものと同じ内径にしました。
あとは組み込むだけ。シェルの深さを増やしたので簡単に格納できます。
フェースはまた貝ですが、メキシコアワビを買ってきました。
メキシコアワビも綺麗ですね〜。
荒れてた表面もUVレジンの上塗りでほぼごまかせています。
ドライバはもう少し見えるようにしたかったのですが・・・
音の出口付近のフィルターのように見えるものは、元々のイヤホンの音の出口にあったものをそのまま使っています。これのためにチューブ内径を同じにしたのです。
ダイナミック型なので、息抜き穴が必要ですが、ネットで見かけた調整可能なアイディアを真似てみました。が、封鎖しても結構隙間があるのと、簡単に抜けてしまうのでもう少し工夫しないと・・・。
周波数特性を測ったら片耳がおかしい感じがしたので、一度フェースを剥がしています。私の場合はフェースもUVレジンで固めてしまいますが、フェースの土台に塩ビ板を使っているおかげでナイフで剥がすと綺麗に剥がせます。
4k付近にピークが少し出てしまっていますが、チューブの違いでしょう・・・。
オリジナルの赤い線に比べると、やっぱり3kのピークが邪魔ですねぇ・・・。まあ、聴いた感じはそれほど気にならないので、このまま。。
1号機は未だに完成していないので、2号機から今回の4号機まで並べました。上塗りするとメキシコアワビも良い感じですね〜。素材のままだと黒い線が目立ちすぎる気もしたのですが。
高さを増したのが良くわかります。このくらいにすると中にドライバを入れるのが簡単になります。耳から外すのもこの方が楽です。
ということで、ハイブリッド型も完成。あとは純粋なダイナミック型の1号機を仕上げたいところですが、ドライバーどうしようかなぁ・・・。