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プログラミングでメシが食えるか!?

ProDHCPの性能自慢

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昨日からJANOG38 Meeting in Okinawaに参加しています。

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ProDHCPのユーザさんから、回線事業者の話題ならこの会合に参加してみると良いとアドバイスをいただき、今回初参加してみました。回線事業者関連のディープな話題ばかりで、これでも結構回線事業者の現場に足を運んでいる私でもなかなかついていくのが大変ですが、とってもオープンな感じで、やっぱりネットワークはオープンでないとダメですよね〜。

さて、私自身は回線事業者でたくさん使っていただいているProDHCPを開発販売しているので、DHCPの話題でもどなたかと盛り上がりたいのですが、なかなかDHCPは登場しないので、ブログに書いて憂さ晴らし(?)してみます。

先日から開発体制が強化されたとかいろいろブログで書いていますが、一応沖縄出張直前に高性能化した最新のProDHCPがどのくらいパワーアップしたのかを測定してみました。まだ公式情報レベルではないのですが、まあ、ちゃんと測定したのでアップしてしまいます。

スクリーンショット 2016-07-07 8.41.11.png

従来、ProDHCPは公衆無線LANやケーブルネットワーク、FTTHなどのサービスで使われることが多く、ほとんどの現場で各セグメントのレンジは/24など小さめの設定で使われることが多かったこともあり、小さいセグメントでより高性能になるように開発してきました。そのため、上の表で分かるように/16ではかなり性能が見劣りしていました。とはいえ、これでも現場で困るレベルではないことがほとんどでしたが。

新しい開発体制では、真っ先にここここを何とかしましょうという話になりました。

これまではほぼ私1人でProDHCPの開発・販売・サポートをしてきましたが、実はこの問題はずっと先送りしていました。それほど簡単ではないことと、従来同様の信頼性を確保したまま改良できる自信がなかなか持てなかったためです。ところが、「ソースコードに手をつける前に、仕組み作りから!」に書いたように、メンバー達は「先に品質を確保できる状態を準備してから」進めるというので、それなら安心だと、やることにしました。

結果は上の表に出ているように、/16で劇的な改善ができ、ほぼ/24と同等の払い出し性能となりました。もちろん、/24でも従来の同等以上となっています。VM環境でもほぼ変わらない性能が出ています。

DHCPの性能測定は、実はあまりツールがなく、私の会社では測定ツールもフリーで公開しています。

さて、JANOGミーティングも2日目。今日も楽しそうなテーマが並んでいますし、夜は懇親会もありますので、ブログを書くのはこのくらいにして、楽しく参加してみます!

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