PILOTではなくKILOTの万年筆

「萬年筆研究会【WAGNER】裏定例会 in 大宮」に参加した際に、ミニペントレーディングコーナーを見物しているときに、激安シェーファー万年筆を見つけたのですが、すでに先約がいるとのことで、がっかりしていたところ、「本当は手作りペンケースの方が売れて欲しいのですけど・・・」と言っていたので、、

革を編んで作ったペンケースを購入。これもとてもお安いのです。で、「おまけにジャンク品の中からお一つどうぞ」と言われて、手前の万年筆をいただいてきました。ゴムサックがないのと、クリップ部分が折れたのを接着してあるとのことです。

かなり傷んでいるように見えます。KILOTと書かれています。HARDGILTとも書かれており、金張りですね。

ペン芯の作りなどはごく普通の感じです。傷んでいるように見えて、実は汚れているだけで磨いたらピカピカになりました。

鉄に金張りだと思いますが、とにかく硬いニブです。カクノよりも硬いかも。

とりあえず、ゴムサックがないのでつけペン状態で書いてみました。カリカリで、鉄ペンで書いている感じです。戦後の混乱期にPILOTに似た名前で売っていたのでしょうか。最初の状態だと紙に引っかかって破れそうでしたので、ペンポイントは整形して、さらさらと書けるようにはしておきました。

ゴムサックも届いたので、これでまともな万年筆の状態にできます。

まあ、これはこれで味があって楽しいかも知れませんね。細かい文字ならバッチリです。