ロードバイクはどのパーツが重要なのか?
仕事のネタもいろいろ出てきたのですが、せっかくなので(?)意地でもロードバイクネタで。。
今日は、ロードバイクで長距離を快適に走り続けるためには何が大事なのか?ということを、私なりに書いてみましょう。
一番大事なのはポジションと姿勢だと思います。ポジションは、
・フレームのサイズ
・サドルの高さ・前後・傾き
・ハンドルの高さ・遠さ・傾き・幅
・ブレーキレバー(STI)の位置
で決まります(まだあるかな・・・?)。これが合わないとどれだけ高級な自転車でも苦痛なだけになります。私は中学の時にドロップハンドルのカリフォルニア・エアロという自転車を買ってもらったのですが、実はフレームサイズが大きい方が見た目が良いと、本当にマッチするサイズより大きいフレームを選んでしまったのでした。まあ、ロングライドをしたりしていたわけでは無いので、社会人になってもしばらく乗っていたくらい長く使いましたが、サイズは重要です。
ポジションは最初は良くわからないと思いますので、お店でアドバイスしてもらうか、詳しい友人に教わりましょう。親切なお店だとサイズ選びの際に標準的なポジションもきちんと教えてくれます。
ちょうど先日ポジション調整をしてもらい、姿勢のアドバイスもしてもらった状態です。
一般的にはあまり良くないと言われている姿勢の例です。でも彼は若いのでこの姿勢でも長距離を速く走れるのですが・・・。
ロードバイクはハンドルが低いというイメージが強いので、ついつい腰を折ってしまうのです。腰を曲げるとお腹のあたりが苦しいのと、脚の動きの自由が減ってしまうのと、呼吸も辛くなりやすいのと、さらにお尻も痛くなりやすく、腕の方に体重がかかりすぎるので、肩や腕が疲れやすくなります(一般的には)。
普通の自転車と同じように、腰は立てて据わる方が楽なのです。その状態で背中を思いっきり猫背にしてハンドルの方に被さる感じが、一般的には良いと言われている姿勢です。体が柔らかい人ほど楽にその姿勢が取れますが、意識しているうちにだんだん慣れてきます。
姿勢にも関係しますが、次に大事だと思うのはサドルでしょう。
最初に中古でロードバイクを買ったときについてきたサドルは私のお尻には合わず、短時間でとてもお尻が痛くなってしまうものでした。
いろいろ調べると、このサドルが一番お尻に優しいという感じでしたので、これを買ったのですが、フレームの色合いに合わせるためにわざわざイタリアにカラーオーダーしました。このサドルは本当に座り心地が良いですし、私のように体が硬い人には腰を折る感じでも座りやすいものです。
今回の自転車には同じメーカーですが、こちらのスマートなタイプをつけました。腰を立てる乗り方に慣れてきたので、上面が平らでも大丈夫だろうと考え、こちらの方が前後にポジションを移動しやすいという噂ですので、長距離いろいろな傾斜を漕ぐのに良いだろうと考えたのでした。まだ慣れていないので上のサドルの方が座りやすく感じていますが、そのうち慣れるでしょう。
さて、上の写真にサドルと一緒にペダルも写っていますが、ペダルも重要です。ロードバイクは普通の靴は使わず、ビンディングペダル・シューズを使う方が引き足も使えるのと安定するので、快適です。
最初はMTB用に使われることが多いタイプのビンディングペダルを使っていました。理由は、このタイプの方がシューズが普通の靴と同じように歩きやすいからです。その代わり、ビンディングがややはめにくいのと、踏む面が狭くなりやすく、力のロスがあるらしい(これはそれほど実感できてませんが)のです。
そこで、右のロードバイク用のタイプに買い換えてみると・・・はめやすく、しかもシューズが断然軽いのです!確かにこのタイプのシューズは歩きにくいものの、ロードバイクに乗るときに歩くことはそんなにないので、漕ぎやすさ優先で良いと思います。ロードバイクに乗るならこの最初からタイプがおすすめです。なお、ビンディングはメーカーによって異なるため、一緒に走る仲間達と同じメーカーにしておくと、乗り比べたりするときに便利です。個人的にはシマノのSPD-SLの方がはめやすいと思うのですが、仲間達がLOOKなので、今回はLOOKにしました。。
ここまでの部分が快適に走り続けるための重要ポイントだと思うのですが、趣味ですので、他のパーツにもこだわりたくなることでしょう。私の遍歴を見ながら考えてみます。
ロードバイクに乗り始めた頃です。2011年の冬です。自転車本体ではサドル・ペダル・チェインリングを交換しています。購入時にチェインリングは52-38Tという大きなものがついてきたのですが、峠で辛いので、50-34Tに変更したのでした。今どきの完成車は50-34Tが標準ですので、そのままで良いと思います。
ウェアも最初はヤフオクで安物を買ったのですが、着心地が悪いのと、冬は寒いので、この冬用ウェアはちゃんとしたものを買いました。でもデザインが地味すぎてあまり気に入りませんでしたねぇ。ヘルメットはコストコで2000円ちょっとのものですが、サイズが合っていなくてこれまたイマイチでした。
2012年春です。ホイールがディープリムのものになっています。ホイールはそれなりに差があり、重さ、転がり、空気抵抗などが変わります。平地ならともかく、峠に行くなら軽いホイールが楽ですが、若者は何でも大丈夫でしょう。。
ヘルメットもちゃんとしたものになりました。ヘルメットは快適さと見た目の両方から結構重要だと思います。
ウェアはチームジャージを着ています。この頃はまだTeamSkyはそれほどメジャーではなかったのと、シックな色合いが気に入っていたのですが、その後2年連続でツール・ド・フランスを制覇してしまい、今は有名になりすぎたので、最近は着ていません。チームジャージは値段も高いですし品質も良い感じですが、一般的にとてもタイトです。空気抵抗が少なくて良いのだと思いますが、ノンビリ走るにはやや窮屈です。
2013年秋です。チェインリングが楕円になりました。楕円チェインリングは好き嫌いがあると思いますが、私は、平地なら楽にペースを維持できて良いと感じています。
タイヤも最初の頃は安物を選んでいましたが、パンクしやすかったり、減りやすかったりで、ようやくこの頃にお気に入りが決まってきた感じです。最初の頃はタイヤ・チューブ交換が下手くそでパンクしやすかったこともありましたし、走る場所の選び方も悪くて、刺さるものを踏みやすかったりしましたが、この頃からほとんどパンクはなくなりました。タイヤは乗り心地にもかなり影響があります。
ウェアがまた変わりました。今度はチームジャージではなく、デザインで選びました。やや高いのですが、着心地も良く、あまり同じのを着ている人が多くないのも良いと思っています。ウェアの着心地はとても大事です。長距離を走る時に窮屈なところがあったりすると漕ぐどころではなくなります。季節によっても3種類くらい必要でしょう。半袖・長袖・防寒という感じです。グローブも冬は特に重要で、指先がかじかんでしまうとブレーキを握れなくなり危険です。
現在(2014年春)の状態です。ホイールとタイヤ以外は新しくなりました。フレームの違いは明らかにありますが、前の自転車は駄目というほどのことではありません。より快適になった感じです。メカも上のグレードにしましたが、これも上のグレードでなければ駄目ということではなく、より気持ちよく動くという差です。車やバイクと違って、高いものはそれだけで速いということは決してありません。エンジンは自分自身の肉体ですから。どれだけ高い自転車を使っても、肉体が良い人には勝てません。私はクロスバイクに乗る中1の息子に峠で勝てませんでしたから(まだベストタイムでは負けてませんけど)。。
ということで、ロードバイクで重要なのは、ポジション・姿勢が大きな割合を占め、サドル・ペダル・シューズなど、体が接するところがその次、その先にようやくタイヤ・ホイール・フレーム・メカなどという感じでしょう。
まずは自分が快適に走れる状態を目指し、それから、自己満足の世界にはまっていくのがお勧めです!