ロードバイク:楕円チェインリングやホイールバランスの話題
まだまだロードバイクの話題で。
そろそろディープな話題に入っていきましょう。
まずはクランクについているギア(チェインリング)です。
普通のチェインリングはこのような真円のチェインリングです。ロードバイクの場合は一般的にこちら側のギアは2枚ありますが、両方とも真円です。
私は人と違うものが好きですので、前の自転車の時に楕円のチェインリングをつけていました。大きい方のギアは真円と同じで歯が50個あります。小さい方は5個の固定用ボルトの関係で、歯が34個のまま楕円にならないので、38個で、それだとさすがに峠で辛いので、途中から小さい方は真円のをつけていました。
楕円の効果は人それぞれ様々な意見がありますが、個人的には、平地はペダルの回転を維持しやすく、速いペースで巡航しやすく感じて気に入っていました。ペダルは、踏むときと引くときに力をかけやすいので、その部分で大きくなるような感じになっています。登りは元々それほどペダル回転を上げられないので、あまり変わらない気もしていました。
新しい自転車でも同じチェインリングを使おうと思っていて、どうせなら小さい方も多少でも楕円にしてみようと、別のメーカーのものを用意していました。
ほとんど真円に見えますが、一応楕円です。歯の数は34個のままです。
この2枚のギアを組み立てを担当していただく方に預けたのですが、ついたように見えて、実はしっかりとはついていないということになりました。お店の記事はこちら。
大きい方のギアが普通のギアに比べて薄いのが問題なのです。楕円メーカーもそれは分かっていて、Cリングが付属していて調整できるようになっています。一般的なクランクは、ギアを両側に装着するので、2枚の間隔さえ調整すれば大丈夫だったのですが、今回私が選んだ自転車は、クランクは大きいギアの側につくので、2枚の間隔だけでなく、
全体の厚みもそれなりにないと、固定するボルトが緩いままになってしまうのです。Cリングの厚みを増やすと2枚のギアの間にチェインが落ちてしまう可能性もありますので、おそらくクランク側にもスペーサーを入れれば使えるとは思うのですが、力がかかるところがスペーサーだらけになるのも嫌な感じですので、諦めました。組み立ての腕の問題ではなく、ギアの厚さの問題なのです・・・。
そこで、割と最近登場した楕円チェインリングを購入してつけていただきました。最初のものほど極端な楕円ではありませんが、他のに比べるとかなり頑張っています。小さい方も楕円で、歯の数35個ですので、それほど峠でも辛くならないでしょう。
私が少しでも手にしたことのある楕円の、コンパクトサイズの歯数を比べると、以下のように楕円を頑張りながらも小さい方をコンパクトに抑えている感じですね。
極端な楕円:O.SYMETRIC:50-38T
真円に近い楕円:Q-RINGS:50-34T
新しい楕円:RIDEA:50-35T
まだ新しいチェインリングで峠に行っていないので、平地だけの感想ですが、RIDEAは感覚的には真円に近い感じです。O.SYMETRICほど楕円を感じませんが、ペダルはやはりどんどん回せる感じがするので楕円効果はあると思います。RIDEAは小さい方のギアは登りに合わせて少し楕円の位置を変えてあるようです。実際に登ってみるのが楽しみです。
なお、プロでも楕円を使う人もいれば真円の人もたくさんいます。メカとしても変速機とチェインリングのトータルで性能を発揮するように設計されているでしょうから、あえて楕円を使うのは「好きだから」ということでしょう。趣味の世界では、人と違うものに惹かれるのと、変わったものは味わってみたい、という感じでしょうね。
さて、もう一つの話題が、ホイールバランスです。
自動車ではタイヤを交換したらホイールバランスを当たり前です。ホイールバランスが取れていないと、自動車の場合100km/hを超えたあたりから振動が激しくなります。自転車でも全く同じで、一番分かりやすいのは、後輪を浮かせた状態でクランクを回してタイヤを高速回転させると、けっこうブレるので良くわかります。自転車の場合は普通の人の場合、平地では40km/h位が限度ですし、下りでも60km/hくらいなので、多少のブレは人の体重で押さえ込めているという感じでしょう。とはいえ、ぶれない方がスムーズな走りになることは確実です。
今回、自転車を組んでもらったお店ではホイールバランスを測定する装置があり、せっかくなのでバランスを取ってもらいました。
元の状態
バランス調整後
バランスは鉛のシートを貼り付けて調整しますが、実は結構な重さを貼ってバランスが取れる感じでした。バランスを取った後に乗った感じでは、確かにスムーズに走るような感じがしました。が、バランスはチューブやタイヤを交換する度に調整しなければならず、1本に付き結構なお値段ですので・・・少なくとも、ある程度走り慣れて、パンクがほとんどなくなってからやる方が良さそうですね。