得意分野はあえて絞り込まない
当社では、それぞれのメンバーがそれぞれの得意分野で活躍するという傾向が昔から強く、皆が同じようなスキルを身につけようというよりは、それぞれが我が道を極める、という感じを尊重してきました。もちろん、仕事としてのレベルはクリアーできるように指導したりもしますが、あとは好きなことを好きなだけどうぞ、という感じです。
・ネットワークのパケットを扱うようなプログラミングが好きなメンバー
・組み込みLinuxとかが好きなメンバー
・マイコン制御とかも得意なメンバー
・WEBシステムが得意なメンバー
・DBが得意なメンバー
・動画関連が得意なメンバー
もっとあると思いますが・・・。その他、それぞれ得意な分野に応じて、得意なプログラミング言語なども変わってきますし、複数の得意分野を兼ね備えているメンバーもいます。
少人数で得意な分野がばらばらというのは、管理しにくいし、仕事も取りにくいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、私は管理のしやすさなどより大きなメリットを感じています。
・人は好きな仕事をしているときの方が、効率も質も高い
・いろいろな分野の深い相談がきても、社内で相談できる人がいる可能性が高い
私自身は基本的にネットワーク関連の仕事しかやりませんが、ネットワークの仕事で動画データの処理も必要となることもあります。動画関連もかなりやってきたので、自分でも何とかできることも多いのですが、調べながら作る時間がないこともあります。先週末にそんな仕事を動画マスターの人に相談したところ、翌朝にはソースができてきた、というようなことは、やっぱり動画関連が好きで得意な人だからこそです。
趣味と得意分野というのは私は違うと考えています。趣味はあくまでも趣味。趣味と仕事は別のものだと基本的には考えています。趣味を仕事にすると苦しくなる、とも言われますが、好きな分野で仕事をすることは苦しいどころかやりがいを感じられて楽しいことです。
そんな背景から、私は自社の技術分野を絞り込むのではなく、むしろ自由に広げたいと思っているのです。それが当社の強みなのだと感じています。もちろん、事業をいたずらに広げたいということではありません。事業はむしろ強みに集中するべきと考えていますが、得意分野はたくさんある方が良い、という感じです。
もっとも、似たもの同士が集まる傾向はやはりあるので、ネットワーク好きが多かったりすることはありますが、それはそれで刺激し合えて良いものです。