継続は大事!
ようやく涼しくなってきたのと、先週までの風邪がほぼ治ってきたので、今週からランニングを再開しました。2週間ぶりなのですが、同じ距離を走っても結構つらい感じです。継続はやはりとても大事ですね。
継続が大事なのはスポーツだけではありません。仕事でもとても大切です。
例えば製品を開発・販売したのに、いつの間にかメンテナンスしなくなってしまうということがあります。まあ、やってみたら全然ニーズがなかった、ということもあるとは思いますが、もったいないことだと思います。
製品というのは不思議なもので、新しくリリースしてさあ売るぞ、と燃えているときにはほとんど見向きもされず、1年・・・あるいは数年たって徐々に問い合わせが増えてくる、というパターンが多い気がします。私は基本的にリリースした製品はしばらく寝かせつつも続けるべきと考えています。
そして、多少なりとも売れ始めた状態が、実は一番辛い時期かもしれません。儲からないのに、問い合わせは来ますし、商談対応もしなければなりません。この状態がズルズル続くと続けても辛いだけの商品になってしまいます。
この後、どんどん売れる商品になるか、そのまま終わる商品になるかは、実は結構判断が難しいところなのですが、私は「関係者の思いが継続しているうちはやめなくても良い」と考えています。もちろん、どんどん販促などに投資することはしませんが、やめてしまうこともない、という感じです。
個人的には、売れる商品になるものは、「売れるべくして売れたもの」と、「熱い思いで育て続けた結果売れるようになったもの」があるかな、と考えています。売れるべくして売れたものは、わかりやすい例えでは、明らかに競合製品より安く提供した、など、理由がはっきりしているものです。しかし、それだけではないと思ってます。
私が関与した製品では、ProDHCPは育て続けて売れるようになった製品だと思っています。受託的に開発したものを製品化しましたが、1年くらいは全く問い合わせすらない状態でした。それでも私はこの製品を知り合いなどに地道に伝え続けました。知り合い経由でOEMの話が立ち上がり、非常にたくさんの要求と、あり得ないような条件に対応しました。そのかわり、その実績を公開させてもらった結果、問い合わせが少しずつ来るようになり、それがまた実に性能的に高い要求で、その都度対応しながら実績を増やしてきました。回線事業者などでの採用がほとんどでしたので、性能だけでなく、可用性もシビアで、何かあれば即時対応をしてきました。
そうしているうちに、いつのまにか競合製品に負けなくなっていったのです。ハイレベルな現場でもまれながら製品が一人前に育ったわけです。もともとの状態では売れる製品ではなかったものが、粘り強く続けているうちに他に勝てる製品に育ったわけです。もちろん、対応し続けた私も成長し、DHCP関連をはじめとして回線事業者の現場の様子も理解が深まり、商談がスムーズになったこともポイントでしょう。
せっかく作ったのに、放置してしまう製品はもったいないと思います。意思を持って続けているといろいろなチャンスが巡ってきます。そして自分も成長できます。
製品だけではありません。さまざまなチャレンジはちょっとかじっただけでは結果が出ないことも多いものです。継続はとても大変なのですが、それだけに、継続するだけでも成功に近づけるのです。