新しいものを開発するのは、のどに手を突っ込むような作業?
永井千佳さんが、「作品を書くのはのどに手を突っ込むような作業」という記事を書かれていますが、私もいつも、新しいものを開発したり、著書を書いたりするのは、まさにそんな感じなのかもしれないな、と思って読みました。
私の技術的な仕事は、プログラミングなのですが、大きく二種類あり、「言われたとおりに作るもの」「どう作れば良いかはわからないが、なんとか実現しなければならないもの」です。
言われたとおり作る仕事は、時間さえあれば必ずできますから、精神的には楽なものです。もちろん、ボリュームがあまりにも多いと辛いこともありますが。
なんとか実現しなければならないものは、そもそもできるかどうかわからず、どうやって実現するかを試行錯誤しながら取り組む感じになります。どれだけ時間をかければできるかもわからず、でも、仕事ですから何とかしなければならないということで、精神的にとても辛い仕事です。朝から晩まで頭から消し去ることができず、寝ても覚めても気になり続けます。まさに「のどに手を突っ込むよう」な感じかもしれません。
しかし、できあがったときの達成感は全く違うもので、自己満足もできますし、依頼者・相談者もとても喜んでくれます。
一方、言われたとおり作る仕事は、いわゆる「作業」に近い感じになりますので、「できて当たり前」「ミスすれば厳しく叱責される」という感じで、作業自体は楽でも、あまり楽しくない感じもします。
ということで、私が自分で選ぶ仕事は、間違いなく「なんとか実現しなければならないもの」の方で、それを二つ・三つ平行で進めていると、「のどにも鼻にも目にも手を突っ込んでいる」ような状態になる感じで、まさにこのところそんな状態なのですが、少しずつ目処がついてくると・・・やっぱりうれしいのですよねぇ!
趣味も同じだと思います。簡単なものは、面白みも少なく、すぐに飽きるものです。なかなか上手くならないようなものほど、いつまでも楽しく続くものですよね。
そんな感じで、仕事でも趣味でも、どうせやるなら「のどに手を突っ込む」方を選んでしまうなぁ、と自覚したのでした。。