外部記憶装置の性能評価:その2
今日も昨日に続き、朝から外部記憶装置の性能評価を行ってきました。毎度のことながら、詳細は書けないのですが、何となく二日間試行錯誤した結果、傾向はわかってきました。
当たり前の常識も多いのですが・・・
・キャッシュにヒットするかどうかで非常に大きな(桁違い)性能差がでる
・ランダムアクセスは対象ファイルサイズが大きいほど遅くなる(とくにキャッシュに入りきらないとき)
・ランダムアクセスよりシーケンシャルアクセスの方が速い
・リードのみの方がライト混在より速い
SAN接続とNAS接続(NFS)の傾向比較では、
・SAN接続の方が速度にばらつきが少ない
・読み込みだけならNASの方が速いケースもある(多少)
・NASは書き込み、とくにファイルの拡張が遅い
・NASは重たいときに他のコマンドがほとんど反応しないほどひどい状態になるがSANはそこまでにはならない
その他、SANを物理的に構成する際のポイントなども教えていただいたのですが、開示の許可はいただいていないので・・・。一言で言えば、HDDの数を増やしてストライピングやコントローラーの負荷を考えた構成など、ちゃんと装置の気持ちになって考えましょう、という感じでしょうか。
今回評価した外部記憶装置は、それだけでラックを1本使うほどの装置で、お値段も目玉が飛び出るほどなのですが、使い方や構成の仕方をきちんと考えれば、さすがの性能が出るようです。とはいえ、個人が使うHDDとそんなに違うかと言えばそうでもなく、大容量と信頼性・安定性に対応した状態で性能が高い、ということでしょう。
今回の目的に見合う性能を出すためには、HDD400個で、RAID1/0を組む、とかいう会話にもなっていましたが、まあ、普通に考えれば恐ろしい構成ですねぇ。。
サーバールームでの検証はとても寒くて、関節が痛くなるのがなかなか辛い二日間でした。